※アフィリエイト広告を利用しています

動物関係

犬がしっぽを追いかける7つの原因と対処法【獣医師解説】

犬 しっぽ 追いかける




ワンちゃんが尻尾をぐるぐると追いかける様子を見ると
「可愛らしいな」って思っている方も多いと思います。

ところでしっぽを追いかける行動を『尾追い(おおい)』
というのですが、

尾追いには

・病気でない場合
・最初は病気でなかったけど治療が必要になるケース
・病気で尾追いをするケース

があります。

なので、「尾追いってかわいいな」
って単純に思うわけにはいきません。

私は獣医師として犬の診察や治療をしているのですが、、、
プロフィールと当ブログを作ることになったきっかけ

こんなケースがありました。
私が経験したケースというのは経験したケースとしては
尻尾が1メートル近いワンちゃんがいました。
そのワンちゃんは最初は尻尾を単純に追いかけまわすだけでした。

でも、途中からしっぽを齧るようになりました。
齧るだけならまだしも、毎回大量出血をするのです。
それで尻尾を縫合するなどの手術をするのですが、
毎日のようにしっぱをかじって大出血をして来院するのです。

最終的には尻尾の長さが10㎝くらいにまで短くなっていました。
尻尾にも血管が走っています。
だから切りどころによっては尻尾とはいえ
大量に出血することがあります。

そういった意味でも、
ワンちゃんが尻尾を追いかけまわすなら
なぜか?原因やどう対処したら良いのか?
知っておいた方が良いと思います。

そこでこの記事ではワンちゃんが尻尾を追いかけまわす原因や
対処法について解説したいと思います。

スポンサードリンク




犬が尻尾を追いかけまわす原因と対処法

原因(1)ストレスとか興奮など

(ア)散歩に連れて行ってもらえなくてストレスを感じている

散歩嫌いのワンちゃんもいますが、
たいていのワンちゃんは散歩が大好きです。
なのに散歩に連れて行ってもらえないと
ストレスを感じてイライラして尻尾を追いかけ回すことがあります

(イ)雷の音や工事の音にストレスを感じている

雷の音って人間が聞いても怖いですよね。

そんな怖い雷の音。ワンちゃんだって怖いです。
他にも工事の音なんかもワンちゃんは怖がります。

雷の音や工事の音もワンちゃんにとってはストレスです。
ストレスからワンちゃんが尻尾を追いかけまわすこともあります。

(ウ)嫌いな犬と出会った(犬が苦手な犬)

犬が苦手な犬もいます。

そういったワンちゃんの場合、
他の犬を見るとストレスを感じます。
結果、自分の尻尾を追いかけまわすこともあります。

以上(ア)から(ウ)ようなストレスを感じた結果、尻尾を追いかけまわす

(ア)散歩に連れて行ってもらえない
(イ)雷の音や工事の音
(ウ)嫌いな犬と出会った(犬が苦手な犬)

みたいなことがあると
ワンちゃんはストレスを感じ
結果、尻尾を追いかけまわすことがあります

で、ストレスを感じて
尻尾を追いかけまわしているだけならよいのですが・・・
常に尻尾を追いかけ回すとい同じ行動を繰り返すようになると
常同障害といわれる病気になることもあります。

常同障害までいくと正常な行動とは言えません。
尻尾を追いかけまわすだけでなく
尻尾を齧って出血したりとかして治療が必要になってくることもあります。

もし日常生活に支障が出るようなら
抗不安薬みたいなお薬も必要になってくることもあります。
ここまできたら動物病院に行った方が良いでしょう。

原因(2)体に違和感

尻尾や尻尾の周りに

・痒み
・違和感
・痛み

などがあるときに
それらの違和感を紛らわせるために尻尾を追いかけたり
齧ったっりすることがあります。

具体的にどこに痛み、違和感、かゆみなどがるかわかれば
自宅で消毒したりしてもいいですけど・・・

もし場所が特定できないようなら
動物病院に行って治療を受けた方がよいでしょう。

原因(3)かまってほしい!

飼い主さんがいるときだけ尻尾を追いかけまわすなら
もしかして構ってほしいのかもしれません。

たとえばトリミングサロンに行っているとき
トリマーさんに話を聞いても尻尾を追いかけてない。
でも飼い主さんがいるときだけは尻尾を追いかけるのなら
飼い主さんに構ってほしい、遊んでほしいという可能性が高いです。

尻尾を追いかける姿を見ると
飼い主さんが「なにしてるの?」ってワンちゃんを見ますよね。
そうすると構ってもらってる感が出てきてうれしいでしょう。
ワンちゃんも嬉しいことはどんどんやります。
結果、尻尾を追いかける癖がつくわけですね。

原因(4)脳の病気

脳の病気が原因でワンちゃんが尻尾を追いかけまわすことがあります。
たとえば『てんかん』。
てんかんというと一般的には倒れる、痙攣するという症状が有名だと思います。
でも、てんかんの症状は他にもあります。
自分の尻尾が敵に見えるという症状が見られたりもします。
そんな場合、自分の尻尾が目に入ると敵認定して
唸ったり噛みちぎろうとしたりすることがあります。

もし動物病院でてんかんと診断されたら
抗てんかん薬で治療します。
抗てんかん薬で尾追い行動が減ったらてんかんだったと診断します。
こういうのを診断的治療といいます。

原因(5)皮膚病

・ノミダニ
・アレルギー
・怪我

など特に尻尾周辺の皮膚に痛みや痒みがあるようなら
その痒みや痛みを紛らわせるために尾追い行動をすることがあります。

この場合、対処としては原因となる病気の治療が必要になります。
なので動物病院を受診してください。

原因(6)お尻周辺の病気

肛門腺が溜まりすぎると炎症を起こすことがあります。
これを肛門腺炎といいます。
そういった肛門腺炎でもお尻が痛い、かゆいなどの違和感から
尻尾を追いかけまわすことがあります。

他にもお尻周りの腫瘍などによってお尻周辺に違和感があると
その違和感を紛らわせようと尾追い行動をすることがあります。

原因(7)常同障害

常同障害は先ほど軽く解説しました。
常同障害とは強いストレスによって同じ動きを繰り返す行動のことです。
もしひどいようなら抗不安薬で治療します。

としては対処法
まずどんな時に尾追い行動をするか?確認してください。
そして特定したらそのパターンを避けましょう。

尾追い行動をしそうなとき
声かけをしたりおもちゃを使ってワンちゃんの気を逸らしてください。


他にもストレスを感じないように
クレートに入ることで安心できるようにしつけるのも重要です。
あとは散歩に行く機会を増やしてストレスを減らしてあげたり
遊んであげたりするのも有益です。

以上で解説を終わります。