前回、ライン組織とファンクショナル組織の解説をしました。
それぞれメリットとメリットがあります。
⇒ファンクショナル組織の具体例
⇒ライン組織のメリットとデメリットについてわかりやすく解説
ライン組織とファンクショナル組織のデメリットを補うために
ラインアンドスタッフ組織が誕生しました。
今回の記事ではラインアンドスタッフ組織とはどんな組織なのか
わかりやすく解説していきたいと思います。
ラインアンドスタッフ組織とは?
ラインアンドスタッフ組織はファンクショナル組織ではなくライン組織に近い組織になります。
ライン組織はこんな組織でしたね。
⇒ライン組織のメリットとデメリットについてわかりやすく解説
ファンクショナル組織はこんな組織でしたね。
⇒ファンクショナル組織の具体例
ではラインアンドスタッフ組織ってどんな図になるのでしょう?
具体的にはこんな感じになります。
社長から部長1、部長2、部下1、部下2、部下3、部下4の流れをライン(部門)と言います。
さっき解説したライン組織と基本的には同じ流れがライン(部門)です。
ライン組織はこちらでしたね。
ただライン組織というのは命令系統が一元化されているのは良い点なんですけど、
管理職(部長)の負担が重いというデメリットがありました。
そこで管理職(部長)がやっている仕事の中で
ある程度共通する部分を抜き出して、それを専門的なスタッフ(部門)に
まとめて行うというやり方をラインアンドスタッフ組織といいます。
で、実際の会社において典型的なスタッフ部門は
経理や人事が該当します。
ラインを助言するのがスタッフ部門の仕事であって、
ラインに対する命令を一般的には持っていません。
たとえば部長1や部長2を命令するのは上記図であれば社長であって
スタッフ部門ではありません。
ラインアンドスタッフ組織のメリットは
そもそもライン組織と似た組織なので命令系統の一元化を図ることができますね。
加えて、スタッフ部門が人事や経理をやってくれるので、管理職の負担が軽くなります。
逆にデメリットは特にありません。
ある意味いいとこばかりな組織がラインアンドスタッフ組織となります。
そんなこともあって、ほとんどの会社や現代の軍隊がラインあアンドスタッフ組織を採用しています。
専門スタッフとゼネラルスタッフ
ちなみにスタッフ部門は専門スタッフとゼネラルスタッフに分けることができます。
まずゼネラルスタッフはかなり偉い立場の人を補助・援助するスタッフになります。
ゼネラルスタッフの具体例としては社長室とか経営企画室が該当します。
専門スタッフは特定の専門分野に対して助言を行うスタッフで
人事部とか経理部などが該当します。
続いてラインアンドスタッフ組織を前提にした
職能別組織について解説していきます。
⇒職能別組織の特徴とは?メリットやデメリットについてもわかりやすく解説