前回の記事ではアージリスの未成熟・成熟理論とは何か
解説しました。
⇒アージリスの未成熟・成熟理論とは?わかりやすく解説
今回の記事では
ハーズバーグの動機づけ衛生理論(二要因論)とは何か?わかりやすく解説していきたいと思います。
目次
ハーズバーグの動機づけ衛生理論(二要因論)とは
ハーズバーグという人は
・モチベーションを高める要因
・モチベーションを高めることができない要因
というものを考えました。
それからハーズバーグは2つの事象を考えました。
2つの事象とは
・職務満足事象
・職務不満足事象
のことです。
で、職務満足事象が動機付け要因で
職務不満足事象が衛生要因となります。
これがハーズバーグの二要因論の二要因です。
つまり、動機付け要因と衛生要因の2つが二要因です。
ハーズバーグの動機づけ衛生理論(二要因論)とは|動機付け要因
まず動機付け事象ですが、動機付け要因ですね。
たとえばスケートの羽生結弦選手。
羽生結弦選手にしてみればスケートそのもの、あるいは
日本を代表する選手としての責任感、あるいはどんどん
優勝していって地位を高めていく、
こういうもの1つ1つが自分の中で満足をもたらすような要因になっているわけです。
だからこれらが1つ1つ満足を高める要因になっている、
つまり動機付けにつながっているんで
動機付け要因といいます。
以前解説したマズローの欲求階層説でいうと
高次元の欲求に基づいた要因だと言われています。
⇒マズローの欲求階層説とは何か?わかりやすく解説
ハーズバーグの動機づけ衛生理論(二要因論)とは|衛生要因
次に職務不満足事象ですが、衛生要因のことですね。
会社の方針や管理監督、お給料とか人間関係、作業条件なんていうものは
満たされて当然だと考えます。
満たされない会社はブラック企業って考えるんです。
たとえばまともに給料を払ってくれないとか
給料の支払いが遅れているとか
パワハラモラハラ、マタハラなどの人間関係で苦しむ人もいます。
他にもエアコンがついてない真夏の部屋の中で黙々と作業するといった
劣悪な作業環境で仕事している。
などなどだと、精神的に不衛生になってしまい
うつ病を発症してしまう可能性が出てくるわけです。
こういった人間関係とか作業環境って
満たされても満足するわけではなくて
満たされないと不満足になるって考えます。
満たされて当たり前で、満たされたからといって
直接的な動機付けにならないわけです。
そんなこともあって、
マズローの欲求階層説の中でも低次元の欲求に基づいた要因だと
言われています。
⇒マズローの欲求階層説とは何か?わかりやすく解説
ハーズバーグの動機づけ衛生理論(二要因論)とは|まとめ
ハーズバーグの言う2つの要因とは
・動機付け要因
・衛生要因
のことです。
衛生要因を改善することは職務の不満足を予防することに過ぎないと考えます。
職務に対して積極的に取り組ませたり、
満足感を考えるなら、動機付け要因を考えないといけないわけです。
なので、給料よりも仕事そのもの(どんな仕事をしたいのか?)が大事だと
ハーズバーグは考えたってことですね。
以上で解説を終わります。