1次試験

総合原価計算とは?個別原価計算の違いについても解説




この記事では総合原価計算とはどういう原価計算方法なのか
解説し、そのあと、総合原価計算と個別原価計算の違いについて
わかりやすく解説していきます。

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総合原価計算とは?

総合原価計算とは

総合原価計算と関係が深いのが大量生産(方式)という言葉です。
大量生産と総合原価計算はすごく関連性が高いです。

その会社が大量生産方式を採用しているときに
総合原価計算を製品原価を計算する方法として使います。

逆にいうと総合原価計算とは大量生産方式を採用している会社が
製品原価を計算する方法のこと
です。

この記事は中小企業診断士試験と日商簿記2級の受験生を対象にしているので
大量生産についてもう少し詳しく解説させていただきますね。

大量生産方式というのはコストダウンに有効な方式なんです。

大量生産方式

フォードという車をご存じですか?
ヘンリーフォードさんが作った車です。

ヘンリーフォードさんが大量生産方式を自動車において
始めました。

どういうふうにするか?というと
流れ生産方式を採用しました。

流れ生産方式というのは車を一列に並べて作る方式です。
まったく同じ型のもので、当時はT型フォードという車ですが
車体色も同じ、どのお客さんも同じ仕様の車を買っていきます。

で、同じ型の車を作るために
大量に同じ材料を仕入れます。

大量の同じ材料を仕入れるわけですから、
一括して買えるので、仕入れ単価を有利に交渉できるため
材料費を下げることができるわけです。

それから、組み立てる人も同じことを毎日やるので
しだいに作業に慣れてしまいます。
考えなくても手が動くので、
無駄な作業時間も減るわけです。
同じ1台の車が完成するのにかかる人件費も削減することができます。
こうやって大量生産方式によってコストダウンが可能になるわけですね。

結果、T型フォードを安い価格で販売することができました。

現在、日本だけでなく世界中で
車は誰でも買えるようになったのは
フォードのおかげだと言われています。

コストダウンに向くのは
大量生産方式で、この場合の原価計算は総合原価計算を利用します。

逆に受注生産方式の場合には個別原価計算を利用します。
個別原価計算とは?

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総合原価計算と個別原価計算の違い

製品ごとに原価を計算する方法には

・個別原価計算
・総合原価計算

があります。

個別原価計算は受注生産をとる企業で使われます。
総合原価計算は大量生産方式の企業で使われます。

大量生産方式をとる企業は一般的には耐久財とか消費財
を生産する企業に多いです。

たとえば石鹸やシャンプーとかネジといったものは
大量生産しています。

こういった製品はずっと人が生きている限りニーズがありますから
ずっと作り続けないといけないものです。
こういったものは大量生産が向いています。

ところで、原価計算は3つのステップがあります。

原価計算の3つのステップは

ステップ1.材料費、労務費、経費を計算する
ステップ2.製造間接費の配賦を行う
ステップ3.製品原価の計算をする

です。

個別原価計算や総合原価計算というのは
どの段階に関係する話なのでしょう?

結論としてはステップ3の製品原価の計算をするところの話です。

なのでステップ3の製品原価の計算をするところで
個別原価計算と総合原価計算による違いが発生することになります。

では製品原価の計算ってどんな計算をするのでしょう?

当月の製造費用がはっきりと分かったら
完成品と未完成品の原価を計算して
特に間接品の原価を毎月出していくというのが製品原価の計算
になります。

そして製品原価の計算には2種類の方法があって、
大量生産方式が採用されているなら総合原価計算を使い、
受注生産方式が採用されているなら個別原価計算を使います。

総合原価計算とは同種製品を大量生産するときに
使われる原価計算の方法のこと
です。

総合原価計算のことを理解するために個別原価計算の解説をしますね。

たとえば、木製の机とスチールの机を作っている会社があったとしましょう。
で、Aさんから木製の机の依頼があり(受注生産ということ)、
Bさんからスチールの机の依頼があったとします(これも受注生産)。

ただ、受注生産なので木製とかスチール製というだけでなく
机にライトをつける、つけないとか、
幅とか、それぞれのお客さんにとってのこだわりがあるはずです。

なのでまったく同じ机を何回も作るってことはないでしょう。
基本的にお客さんはそのとき限りの注文をしてきますから。

別の言い方をすると受注生産をしている会社の場合には
継続的に同じ製品を作っていない
わけです。

仮に1ケ月に10万円の原価がかかったとしましょう。
しかも、その月に作った製品は木製の机1つとスチール製の机1つだけだっとします。

このとき、単純に2で割って、
木製の机の原価が5万円でスチール製の机の原価が5万円だと
安易に考えてよいのでしょうか?

いいわけないですよね。

木製の机といっても、
高級な木材を使用している可能性もありますし
逆にものすごく安い木材を使用している可能性もあります。

なので、スチール製の机と木製の机の原価が同じということは
考えられませんから。

ですからそれぞれの製品で注文を受けたごとに
原価をきちんと計算する必要があったわけです。

このときに使用するのが個別原価計算です。

総合原価計算

これに対して総合原価計算の場合はどうでしょう?
綿棒を例に考えてみましょう。

大量にまったく同じ綿棒を作る会社があったとします。
この場合、「この綿棒はAさんからの注文で、この綿棒はBさんからの注文のものだ」
とかありませんね。

区別がつきませんからね。
基本的に綿棒を大量生産する会社は
「毎日使うものだから、買ってくれるでしょ」
と見込んで製造しているはずです。

で、同じ形の綿棒であれば同種の製品です。
なので、個別原価計算と違って個別に原価をする必要がないので
1か月分まとめて原価を計算すればよいわけです。

1か月分まとめて=月単位で計算
ということです。

逆に個別原価計算は1ケ月単位で計算しているわけではありません。
その製品にどれだけお金がかかったか?なので、
2ヶ月でも3ヶ月でもかかれば、その製品に2ヶ月分、3ヶ月分の原価をのっけて計算します。

でも、総合原価計算の場合には毎月同じ製品を計算しているので
1か月分の原価をまとめて計算するという特徴があります。

以上で総合原価計算とは何か?
それと総合原価計算と個別原価計算の違いについての解説を終わります。