参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
前回の記事でラスパイレス指数について
かなり細かく解説しました。
⇒パーシェ指数とラスパイレス指数の違いについてわかりやすく解説
⇒ラスパイレス指数とは?
ラスパイレス指数の計算方法って
教材によっては、Σを使っていたりしたりします。
高校数学の数列を勉強していないと
拒絶反応が起こりかねません(苦笑)。
でも、この記事で解説している計算方法であれば
Σなどの複雑な計算はしないので
安心してください。
では、ラスパイレス指数の計算方法について
解説していきたいと思います。
ラスパイレス指数の計算問題を解く前に
ラスパイレス指数は基準年の数量で考える指数です。
物価というのは昔と比べて今、どれくらい上がったか?
比較する数字です。
で、ラスパイレス指数において昔が基準年になります。
ここを理解しておいてください。
ラスパイレス指数の計算方法
ラスパイレス指数の計算方法について解説するために
例題を作りました。
例題
A国のマクロ経済は、卵とキムチのみで成り立っている。
それらの2010年と2018年における消費量と価格は以下の表の通りであった。
このとき、ラスパイレス指数を用いて計算した
消費者物価指数について、2018年は2010年(基準年)より
何%上昇したか?
基本的に物価指数というのは2010年に比べて
2018年はどれくらい物価が上がったか?を示すものです。
卵は10トンから20トンに消費量が増えていますね。
キムチは20トンから7トンに消費量が減っています。
消費量が違えば金額が違うのは当たり前です。
金額を比較したいなら
同じ数量を買ったとして
物価を出さないと意味がありません。
で、ラスパイレス指数は昔が基準年です。
2010年に卵10トンとキムチ20トンを買ったとして
2010年の価格1トン5万円と1トン7万円に対して
2018年の卵1トン8万円とキムチ1トン8万円だと
何倍になっているのか?
というのがラスパイレス指数の考え方です。
大事なのでもう一度書きますが
昔の数量で考えるのがラスパイレス指数です。
ちなみにパーシェ指数は2018年の比較年の数量で考えます。
この問題ではラスパイレス指数なので
となります。
ラスパイレス指数の計算問題だったら
先に数量を書きましょう。
上記式のように、ラスパイレス指数だと基準年(昔)の数量を
分子、分母ともに書いてください。
ここが最大のポイントです。
あとは分母に昔の価格、分子に現在の価格を入れるだけです。
基準年が基準になるので昔の価格を分母にしてくださいね。
すると上記の式を計算して
ラスパイレス指数=(80+160)÷(50÷140)
=240÷190=約1.26
そしてこの数字を%にするために100をかけてください。
よって1.26×100=126%
つまり、現在は昔より26%余分に
支払う必要があるので、物価が上昇したといえます。
以上でラスパイレス指数の計算方法についての解説を終わります。