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1次試験

パーシェ指数とラスパイレス指数の違いについてわかりやすく解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

中小企業診断士1次試験の経済学・経済政策で
ラスパイレス指数とパーシェ指数について出題されています。

たとえば平成27年の第5問と平成24年の第2問で出題されています。
で、ラスパイレス指数とパーシェ指数って
かなり似ているんですが、ちょっと違うところもあるんです。

そのちょっとの違いがわかっていないと
試験で得点することができません。
また、単純にパーシェ指数とラスパイレス指数の理解をする妨げに
なったりもします。

そこでこの記事ではラスパイレス指数とパーシェ指数の違いについて
わかりやすく解説していきます。

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ラスパイレス指数とパーシェ指数についてわかりやすく解説

ラスパイレス指数の公式

まず上記はラスパイレス指数の公式です。

それからこちらはパーシェ指数の公式です。

パーシェ指数の公式

「この公式を覚えていただければ終わりです」
と言ったら話は終わってしまいますね。

そこで上記公式を覚えるための最大のポイントを
ご紹介しますね。

ラスパイレス指数は『昔の数量を買うのに
今だったら何倍のお金が必要か?』ということです。

これに対してパーシェ指数は『今の数量を買うのに
昔の何倍のお金が必要か?』という意味です。

結局のところ
昔の数量で計算するのがラスパイレス指数で
今の数量で計算するのがパーシェ指数ということです。

ただ言葉だけの解説だと理解しにくいと思います。
なので例題をやっていきましょう。

ラスパイレス指数とパーシェ指数の計算問題

上記の例題をみてください。

ラスパイレス指数は

・消費者物価指数
・企業物価指数

を計算するのに利用します。

パーシェ指数はGDPデフレーターを計算するのに利用します。

なので消費者物価指数はラスパイレス指数を利用して計算します。
ラスパイレス指数は昔の数量を使って計算するんでしたね。
昔の数量というのは去年の数量ですからパンもおにぎりも1個です。

だから上記例題のような計算式になるんですね。
答えは物価が2倍ということになります。

これに対してGDPデフレーターはパーシェ指数です。
パーシェ指数は今の数量を利用します。
だから今年の数量、パンは2個、おにぎりは1個を利用して
計算するわけです。

結局、物価は1.6倍となります。

最後に試験対策上の覚え方です。
しりとりで覚えましょう。

ラスパイレス指数のラス『パ』とパーシェ指数の『パ』で
言葉が繋がりますね。

なので、ラスパが先ですから昔の数量、パーシェは後ですから今の数量という覚え方です。

こんな感じの覚え方や計算方法はこちらの書籍で学ぶことができます。
興味のあるかたは、参考にしてみてくださいね。