今回の記事ではゴールデンパラシュートとは何か?
また、ティンパラシュートとは何か、
両者の違いについてもわかりやすく解説していきます。
ゴールデンパラシュートとは?
以下の図をご覧ください。
今、X社がY社を買収しようと検討中です。
Y社はX社に買収されたくありません。
Y社はどうすればよいでしょう?
ゴールデンパラシュートとティンパラシュートの違いは
ゴールデンパラシュートは役員、ティンパラシュートは従業員だと
覚えてくださいね。
ゴールデンパラシュートを直訳すると黄金の落下傘といいますが
Y社の役員に巨額の退職金を支払って、自社の資産を減らす手法です。
たいてい、X社がY社を買収したらY社の役員は解任されてしまいます。
X社の役員をY社に送り込みたいから、Y社を買収するのでしょうから。
経営陣刷新ってやつです。
そこでY社の役員が交代させられるときに
巨額の退職金を支払います。
するとY社の資産がどんどん減るわけです。
Y社のお金がなくなります。
「それでもY社を買収するの?」という形で
X社からの買収を阻止するわけです。
これがゴールデンパラシュートです。
ティンパラシュートとは?
次に、ティンパラシュート(直訳:ブリキの落下傘)は従業員にフォーカスしましょう。
従業員1人1人の退職金は役員1人の退職金より少ないです。
でも、従業員は役員よりも人数が圧倒的に多いはず。
なので、従業員全員の退職金を合計すると巨額になります。
するとY社の資産はほとんどなくなってしまいます。
それでもX社はY社を買収するの?
と、Y社はX社に圧力をかけるわけです。
これがティンパラシュートです。
以上で解説を終わります。