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1次試験

バーナードの組織論をわかりやすく解説




バーナードさんはもともと学者さんではなくて実務家です。
ニュージャージーベルというニュージャージー州の電話会社の初代社長を務めた方です。

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1938年に『経営者の役割』という本を書いた人でもあります。
ただ、私はこの本を読んだことがありますが
抽象度がすごく高くてわかりにくいです。

「私は地頭がいいから読破できる!」って方は
ぜひ読んでみてください。

日本の経営学者の中にはバーナードが大好きという人がいます。
ほぼ信者みたいな感じで。
それくらいすごい方です。

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バーナードの組織論:組織の3要素

組織の3要素

組織って何?という話です。
組織を組織タラ占めている成立条件の話です。

組織とは人の集まりと考える人もいます。
でも、人の集まりって必ずしも組織とは言い切れません。

新宿駅の駅前って人がいっぱいいますけど、
その人たちを見て組織とは言いませんね。

ではどんな状況を組織というのでしょう?

組織は以下の3つの要素がそろっているものをいいます。

組織というための3要素とは

1.共通目的(会社であれば利益を追い求めるとか)
2.協働意欲(共通目的を達成しようとする組織メンバーの意欲のこと)
3.コミュニケーション(組織内の情報伝達)

のことで、
上記3つの要素がそろっているものを組織といいます。

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バーナードの組織論:組織均衡

組織均衡

バーナードさんは個人と組織というのはある種の交換関係であって
個人は組織に対して労働などの貢献を提供して
組織は個人に対して給料などの誘因を与えます。

で、誘因が貢献よりも大きいと個人は組織に参加するが
誘因が貢献より小さいと個人は組織から離脱します。

要するに「こんなに働いているのに、
給料が安すぎるよ!」ってことだとスタッフは会社を辞めて
去って行くってことです。

なので、誘因が貢献より大きい状態を維持することが重要ということです。

これが保たれている状態を組織均衡と言います。

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バーナードの組織論:協働システムと公式組織

バーナードの組織論

協働システムというのは個人では達成困難な目的達成のための仕組みのことです。
それから公式組織とは協働システムのいろんな要素をシステムとして結び付けるもののことです。

「???}となったと思います。

難しいですね。

ただ、こちらの記事でなるべくわかりやすく解説したので
ご覧ください。
バーナードの考えた協働システム・公式組織についてわかりやすく解説

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バーナードの組織論:有効性と能率

組織が存続するためには有効性と能率を高めることが必要です。
有効性というのは会社で行ったら利益の追求が重要です。
これが誘因の元手になるからです。

会社は利益を得て、給料を支払いますからね。

それから能率というのは
組織からの成果配分に対する個人の満足度のことです。

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バーナードの組織論:無関心圏(権限受容説)

無関心圏って難しそうに聞こえますね。
たとえば、あなたが会社員だとします。

で、その会社には課長もいます。
同じ部屋の中に課長とあなたがいるとしましょう。

すると課長には特殊な権限があるように見えるんですね。
もし、あなたが部屋で突然服を脱いだりしたら・・・

課長は「君、ここで服を脱いじゃだめだろ!
頭を冷やして出直してこい!」と退出を命令できそうです。

でもそれって会社員であるあなたが受け入れて初めて成立するものです。

無関心圏って何も考えずに受け入れるような領域なのですが、
他にも例をだすとすると、
あなたの会社は残業が当たり前な会社だったとしましょう。

となると課長が「今日、残業な!」
となっても残業が当たり前なので
無関心圏に属するわけです。

なので残業が必要かどうかまったく考えずに受け入れてしまいます。

逆に残業がめったにないような会社で働いている場合に
課長が「今日残業な!」という命令は
無関心圏に属しません。

それって本当に必要なのか、なんで自分なのか?考えてから
受け入れます。

つまり、何も考えないで受け入れるような領域を無関心圏といいます。

他にも理解を深めるために例を挙げますね。

あなたは患者として
クリニックで診察を待っているとしましょう。

で、「〇〇さん、お入りください」
と言われたら、診察室に入りますね。

それこそ、お腹が痛いという診察なら
「服を脱いでください」と医者に言われたら
何も考えずに服を脱ぐでしょう。

「どうして服を脱ぐんだ!」みたいなことは考えないはずです。
服を脱ぐことや診察室に入ることは患者さんにとっては
無関心圏に属しているから、何も考えずに受け入れてしまいます。

となると、お医者さんって
偉い人で特殊な権限のある人のように見えますね。

でもそんなことはありません。

同じお医者さんがあなたに
「今から一緒に外に出て、
お昼ご飯でも食べに行きましょう」って言われたら
あなたは受け入れない可能性が高いですね。

なのでお医者さんに特殊な権限があるわけでなく
命令があなたに受け入れられて、
したがって初めて成立するわけです。

こういうのを権限受容説っていい、
バーナードさんの組織論の中でも重要な位置を占める考え方になります。

以上で解説を終わります。