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企業経営理論

バーナードの考えた協働システムとは?わかりやすく解説




バーナードさんはもともと経営者(社長)で実務家なんですけども
経営者の役割』という本を1938年に書いています。

ただ、この本、理解するのは相当大変だと思います。
1回や2回読んだだけでは理解不能なくらいの難しさです。

哲学っぽい内容になっているんです。
公務員試験の経営学や中小企業診断士試験の
企業経営理論でバーナードさんの理論がよく出てくるんですけど、
深く理解しようとすると深みにはまってしまいます。

ただ知っておいてほしいのは
バーナードさんの基本的な考え方として協働システムがあります。

ですから、この記事ではかみ砕いて
バーナードさんの協働システムとは何か?わかりやすく解説します。

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バーナードの経営者の役割という書籍について

バーナードさんが考えた協働システムを
どういうイメージでとらえたらよいのでしょう?

協働システム

たとえばみんなでゲートボールを盛り上げてプロ野球みたいに
ファンがついてくれるようなスポーツにしていこうと
考えたとしましょう。

となるとスポンサーやサポーターも必要になってくるかもしれません。
もちろん家族や選手も必要になります。

こんな感じでみんなでゲートボールを盛り上げていかないといけません。
でも、やっぱり一番大事なのは現役のゲートボール選手なんです。

で、このゲートボール選手が所属するチームが公式組織で
そのほかの人たち(ファンとかスポンサー)が協働システムです。

そこで公式組織(ゲートボールが所属するチーム)が成立し
かつ将来ずっと存続するためにはどんな条件が必要なのか?
考えたのがバーナードさんが書いた『経営者の役割』という本です。

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バーナードの基本的な考え方である協働システムとは?

バーナードさんが考えた協働システムは
まず共通目的をを持つことから始まります。

共通目的とはまずみんなでゲートボールを盛り上げていきたいという
みんなで同じ目標目的をもつことをいいます。

もちろん共通目的の共通は1人では無理です。
少なくとも2人いないと共通という言葉は使えませんね。

なので2人以上の人が協働を行うことになります。

要するに2人以上の人が持つ目的を共通目的といいます。
で、共通目的をもって、いろんな物や人や社会が混ざり合う複合体のことを
協働システムといいます、

公式組織

それから協働システムには下位概念があります。
協働システムといういろんな物や人や社会的なサブシステムの中に公式組織があると
考えます。

わかりやすくいうと
個人とか社会とか生物とかいろんなものがあるなかで
みんなで頑張っていこうとする中心がゲートボールチーム(公式組織)だってことです。

中核の組織になる公式組織、ここではゲートボールチームですが。
バーナードが言っている公式組織とは
2人以上の人々によって意識的に調整された活動や諸力の体系のことです。

難しいですね。

ゲートボールチームというのは2人以上いなかったら
そもそも試合とかできません。

『意識的に調整された』というのは自然発生ではないということです。
自然と集まってくるのではなくて、意識的に調整しながら
組織というのを作らないといけないってことです。

たとえば、誰をメンバーから外すとか
誰をメンバーに加えるとか意識的に調整していきます。

自然に出来上がるのは前回解説した仲良しグループです。
人間関係論のホーソン実験とは?わかりやすく解説

仲良し組織は非公式組織でしたね。
公式ではないってことです。

この記事で言っている公式組織とはゲートボールチームですから
自然と気がついたら隣にいたとかではなくて
誰をメンバーとして加えるか、外すかというのは意識的に
調整していかないといけません。

したがって意識的に調整された活動だとか諸力の体系が公式組織だと
言えるわけですね。

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バーナードの組織均衡

公式組織(例:ゲートボールチーム)が成立する条件に
以下の3つの要素が必要です。

公式組織が成立する3つの要素とは

1.共通目的
2.コミュニケーション
3、貢献意欲

のことです。

共通目的はたとえば「私たちはゲートボールチームで世界一を目指そう」
みたいなことです。

コミュニケーションは選手同士のコミュニケーションです。

貢献意欲はいい仕事をしてくれた人には
多くの報酬を与えるという感じです。

上記3つの要素があって初めて公式組織が成立すると
バーナードさんは考えました。

次に組織が存続する条件を考えます。

たとえばゲートボールチームが存続していくための条件として
2つあります。

公式組織が存続する2つとは

1.組織の有効性
2.組織の能率

です。

組織の有効性は組織の目的を遂行する能力のことです。
つまり、ゲートボール選手のスキルがないとゲートボールが続きません。

たとえば世界大会に出場しようといったって
選手1人1人が下手くそだと無理でしょう。

やっぱりある程度、目的を遂行するだけの能力がないと
公式組織が存続できないとバーナードさんは考えました。

それから組織の能率。
たとえばスポンサーがついてくれて定期的にお金を支給してくれるとか。
逆にスポンサーがついてくれないとチームの存続の危機に陥ることもあるでしょう。
だからスポンサーなど報酬を与えてくれる存在が必要なんです。

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バーナードの無関心圏

無関心圏というのはどこまでだったら受け入れられるか?という許容範囲の話です。
たとえばユニクロレベルの世界規模にお店を構えている会社に
就職するとしましょう。

こういった会社だったら転勤はあり得るでしょう。
だからユニクロに就職しようと思っている人は
どこに転勤になってもおかしくないと
考えるでしょう。

逆に転勤があり得ないような会社に就職する人だったら
転勤に抵抗を感じる人は多いでしょう。

なので、ユニクロに就職する人なら
転勤は比較的無関心になるはずです。