ここまで多角化戦略について解説してきました。
ルメルトによる分類やアンゾフによる分類があるんでしたね。
⇒ルメルトの多角化戦略についてわかりやすく解説
⇒アンゾフによる多角化戦略
今回は多角化戦略の効果として考えられる
コンプリメント効果について解説していきたいと思います。
コンプリメント効果(相補効果)とは?
コンプリメント効果は相補効果ともいいます。
相補というのはお互いが補い合うという意味です。
これに多角化戦略が関係します。
⇒多角化戦略とは?例を挙げてわかりやすく解説
だからコンプリメント効果とは複数の事業同士、資源を出し合って
補い合っていくことで、余剰資源を有効活用できるという効果のことです。
他にも相補効果によって、片方の事業において需要がなくなっても
もう片方の事業は需要が増えるってこともあります。
これを需要の平準化といいます。
これだけでは分かりにくいと思うので
具体例を挙げさせていただきます。
コンプリメント効果の具体例
神社なんかによくいる屋台を考えてみましょう。
たとえば冬場にアイスクリームって売れないですよね。
だからおでんを売るとします。
逆に夏場におでんは売れないでしょう。
そこでアイスクリームを屋台で売るとします。
こんな感じで、アイスクリームだけの事業をやると
夏は忙しいけど、冬は屋台を持て余してしまいます。
そこで冬はあいている屋台を利用しておでんビジネスをするわけです。
こんな感じで別々の事業のデメリットを補い合うことができます。
この具体例では未利用資源を有効活用することで
売上・利益を増やすことに成功しています。