アンゾフという人は
3つの階層に分けて意思決定するという
方法を考えました。
これを階層的意思決定法といいます。
この記事では階層的意思決定法について
わかりやすく解説していきたいと思います。
階層的意思決定法とは?
階層的意思決定は3つの階層に分かれます。
階層的意思決定の3つの階層とは
・戦略的意思決定
・管理的意思決定
・業務的意思決定
です。
戦略的意思決定ではトップマネジメントで社長クラスが
行う意思決定となります。
戦略的意思決定では経営戦略や経営計画を立てます。
管理的意思決定はまさに中間管理職(部長とか課長クラス)が行う意思決定です。
戦略的意思決定がトップマネジメントなら
管理的意思決定はミドルマネジメントとなり、
部長とか課長が当てはまりますね。
戦略的意思決定では部門管理とか業務戦略、業務計画を
考えます。
業務的意思決定は一番低いローワーマネジメントです。
係長、主任、職長が該当します。
現場での指揮監督が業務的意思決定です。
こんな感じで
階層的意思決定の3つの階層
・戦略的意思決定
・管理的意思決定
・業務的意思決定
という3つの階層に分けます。
そして、それぞれどんな意思決定をするかを考えたのが
アンゾフさんです。
さらに詳しく見ていきましょう。
階層的意思決定法1.戦略的意思決定
戦略的意思決定は社長などのトップマネジメントがやって
判断や直感・経験などによる意思決定を行うのが特徴的です。
考えることは長期目標、競争戦略、経営資源の配分などです。
まさに社長が考えそうなことですね。
たとえば他の会社と合併するかどうかとか
株式上場するかどうかとか
そういった会社の運命を決めるような意思決定が
戦略的意思決定に該当します。
競争戦略ってどういうものなのか、
知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
⇒戦略とは何か?具体例を挙げてわかりやすく解説
階層的意思決定法2.管理的意思決定
中間管理職が行い、
資源の調達、設備調達、人材開発、材料調達などを
考えます。
階層的意思決定法3.業務的意思決定
下級管理職が行うのが通常で、定型的なケースがほとんどです。
社長みたいに複雑で会社の運命が決まるくらい
重たい事案を考えて意思決定するわけではありません。
ある意味、毎日起きている出来事の意思決定というイメージになります。
たとえば、価格をどうするか、
在庫の決定とか、集客方法とかそういった物事を
考えて意思決定します。
あるスーパーの総菜コーナーなんかで
閉店間際だからという理由で
「たくあんを10円引きで販売しようかな?」みたいなケースです。
こういった毎日やるような判断は
現場の判断の方が正確でしょうし
社長がわざわざやるほど会社の運命を決めるものでもないでしょう。
ですから単純に価格を決めるとか生産量を決めるだけでなくて
「10円引き」みたいな現場の判断で決めるようなことも
業務的意思決定に含まれます。
ちなみにスーパーでこういった値段決めを行うような業務的意思決定は
店長クラスが該当するでしょう。
以上でアンゾフさんが考えた階層的意思決定に関する解説を
終わります。