参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
前回の記事では古典派の第一公準について解説しました。
⇒古典派の第一公準についてわかりやすく解説
古典派の第一公準の解説をする中で
上のようなグラフを使いました。
このグラフで縦軸のMPL(限界生産力)を実質賃金率に変えると
労働需要曲線になります。
この記事では労働需要曲線とは
どんなグラフなのか、解説していきたいと思います。
労働需要曲線を作る前に

前回の記事の復習になります。
⇒古典派の第一公準についてわかりやすく解説
上記グラフで実質賃金率が30個だったら
限界生産力曲線の交点である3人だと決まったわけですね。
では仮にお給料が増えて
実質賃金率が50個だったらどうなるのでしょう?

実質賃金率が50個だったら1人しか雇えませんね。
意味が分からない方は先にこちらをご覧ください。
⇒古典派の第一公準についてわかりやすく解説
では実質賃金率が40個だったら・・・

実質賃金率は40個だったら2人目までしか雇いませんね。
こんな感じで実質賃金率が下がっていくと
労働需要量Lは増加します。
労働需要曲線とは?グラフを使って解説
労働需要曲線とは実質賃金率と労働需要量の関係を表したグラフのことです。
では労働需要曲線を作っていきましょう。
実質賃金率が50個だったら労働需要量は1人、
実質賃金率が40個だったら労働需要量は2人、
実質賃金率が30個だったら労働需要量は3人ですね。
労働需要曲線では縦軸をMPL(限界生産力)ではなくて
実質賃金率(W/P)とします。
横軸は労働需要量Lとします。

すると労働需要曲線は上のグラフのようになります。
労働需要曲線は右下がりのグラフになります。

労働需要曲線が右下がりになる理由は1番目に実質賃金率が下がると
2番目に企業が採用するスタッフの数を増やすからです。

ですが労働の限界生産力曲線では
1番目に労働需要量(雇う人数)を増やすと
限界生産力逓減の仮定があるので
必ず2番目に縦軸の限界生産力が減るという動きです。
こんな感じで労働の限界生産力曲線も労働需要曲線も
どちらも右下がりのグラフですが、
意味合いがちょっと違うのでご注意ください。