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この記事では絶対優位とはどういうことなのか、
具体例を挙げて解説していきます。
絶対優位とは?具体例を挙げて解説
以下の図をご覧ください。
上の図では自動車とウールそれぞれの財を生産するのに
何人の人が必要なのでしょう?
たとえば上の図で、X国では自動車1台生産するのに2人の人が必要で
ウール製の製品1つ作るのに3人の人が必要だという意味になります。
そしてY国では同じ自動車を1台生産するのに7人の人が必要で
ウール製の製品1つ作るのに5人の人が必要です。
絶対優位とは同一の財にかかる費用を比較するという意味です。
どういうことか?というと
たとえば自動車ならX国とY国でどちらの方が少ない人で生産できるか?
どちらの国の方が効率的に生産できるか?
で、効率がよい方が絶対優位、効率が悪い方を絶対劣位といいます。
では実際に例題を使って絶対優位、絶対劣位を考えていきましょう。
まず、自動車。
どちらが絶対優位で、どちらが絶対劣位でしょう?
自動車についてX国とY国で比べていくだけです。
簡単ですね。
すると、X国では自動車1台を生産するのに2人必要で
Y国では7人必要ですね。
ということは、X国の方が少ない人数で作れますね。
次にウール。
X国では3人で1つ作れるのに対してY国では5人必要です。
なので、X国の方が少ない人数で作れますね。
ということは自動車についてもウールについても
X国が絶対優位となります。
逆に自動車についてもウールについてもY国が
絶対劣位になります。
経済学で有名なアダムスミスは絶対的費用格差に
着目していました。
この例題の場合、A国からするとB国は絶対劣位なので
輸出入は起こらないと考えます。
ただ、現実社会ではこんな感じで絶対優位、
絶対劣位の関係になっていても
輸出入は起こっています。
どうして絶対優位、絶対劣位の関係でも輸出入が起こるか、
考えたのがリカードです。
リカードは相対的費用格差に着目しました。
このリカードの考え方を比較生産費説といいます。
次の記事では比較生産費説について解説していきます。
⇒比較生産費説とは?例題を使ってわかりやすく解説