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1次試験

絶対優位とは?例を挙げてわかりやすく解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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この記事では絶対優位とはどういうことなのか、
具体例を挙げて解説していきます。

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絶対優位とは?具体例を挙げて解説

絶対優位とは 例

以下の図をご覧ください。

絶対優位とは 例

上の図では自動車とウールそれぞれの財を生産するのに
何人の人が必要なのでしょう?

たとえば上の図で、X国では自動車1台生産するのに2人の人が必要で
ウール製の製品1つ作るのに3人の人が必要だという意味になります。

そしてY国では同じ自動車を1台生産するのに7人の人が必要で
ウール製の製品1つ作るのに5人の人が必要です。

絶対優位とは同一の財にかかる費用を比較するという意味です。

どういうことか?というと
たとえば自動車ならX国とY国でどちらの方が少ない人で生産できるか?
どちらの国の方が効率的に生産できるか?

で、効率がよい方が絶対優位、効率が悪い方を絶対劣位といいます。

では実際に例題を使って絶対優位、絶対劣位を考えていきましょう。
まず、自動車。
どちらが絶対優位で、どちらが絶対劣位でしょう?

自動車についてX国とY国で比べていくだけです。
簡単ですね。

すると、X国では自動車1台を生産するのに2人必要で
Y国では7人必要ですね。

ということは、X国の方が少ない人数で作れますね。

次にウール。
X国では3人で1つ作れるのに対してY国では5人必要です。
なので、X国の方が少ない人数で作れますね。

絶対優位とは 例

ということは自動車についてもウールについても
X国が絶対優位となります。

逆に自動車についてもウールについてもY国が
絶対劣位になります。

経済学で有名なアダムスミスは絶対的費用格差
着目していました。

この例題の場合、A国からするとB国は絶対劣位なので
輸出入は起こらないと考えます。

ただ、現実社会ではこんな感じで絶対優位、
絶対劣位の関係になっていても
輸出入は起こっています。

どうして絶対優位、絶対劣位の関係でも輸出入が起こるか、
考えたのがリカードです。

リカードは相対的費用格差に着目しました。
このリカードの考え方を比較生産費説といいます。

次の記事では比較生産費説について解説していきます。
比較生産費説とは?例題を使ってわかりやすく解説