参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
経済学の用語に『範囲の経済』と『規模の経済』があります。
どちらも『~の経済』という部分は共通です。
なので、どちらが範囲の経済でどちらが規模の経済の例になるか
よくわからないという話を耳にします。
規模の経済に関しては
別の記事で解説しましたのでそちらをご覧ください。
⇒規模の経済とは?例を挙げてわかりやすく解説
今回の記事では範囲の経済とはどういうことか
例を挙げながら解説していきたいと思います。
範囲の経済とは?例を挙げながら解説
![範囲の経済の例](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
範囲の経済とは何か?例を挙げながら解説していきますね。
たとえば、習字教室をあなたが開いているとしましょう。
しかも自宅で習字教室を運営しているとします。
その場合、習字教室以外に大学受験の塾をやったり
そろばん教室をやったりできるでしょう。
そろばん教室を小学生が授業が終わる15時くらいから開始して
17時くらいに終わり、17時くらいから高校生相手に
大学受験の塾をすることも可能です。
習字教室を14時から始めて16時に終わった後に、
大学受験の塾をすることもできます。
こんな感じで同じ場所で複数の教室を開くことができれば
持ち家にかかる費用(固定資産税など)を共有化できます。
たとえば持ち家にかかる費用が年100万円かかるなら
習字教室だけだと、100万円が固定費としてかかってきます。
でも、習字教室以外にそろばん教室や大学受験塾を作れば
100万円を3等分できますね。
こうやってコストを削減することができるわけです。
人件費も同じです。
持ち家の所有者であるあなたが
習字教室もそろばん教室も大学受験塾もやれば
人件費も削減することができます。
こんな感じで費用が小さくなることで
優位性を築くことができることを範囲の経済といいます。
範囲の経済があった方が優位であるなら
どんどん、会社は大きくなっていくでしょう。
すると前回解説した規模の経済と同じで
最終的には1社だけが生き残る形になります。
⇒規模の経済とは?例を挙げてわかりやすく解説
こうやって規模の経済も範囲の経済も最終的には
自然独占になっていくわけですね。
⇒自然独占とは?例を挙げてわかりやすく解説
以上で範囲の経済についての解説を終わります。