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1次試験

セイの法則とは?わかりやすく説明




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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フランス人のセイさんが考えた法則がセイの法則です。
セイの法則は『供給自身が需要を作っていく』という話になります。

これに対して以前解説したケインズさんの有効需要の原理では
有効需要の方が国民所得を決めると言いました。
有効需要の原理について簡単に解説します

こんな感じで
セイの法則(供給側)VS有効需要の原理(需要側)
みたいな図式になっています。
180°考え方が違うってことです。

今回の記事ではセイの法則とはどんな法則なのか
有効需要の原理と比較しながら解説します。

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セイの法則とは?

セイの法則とは

セイの法則を考えたセイさんは古典派というグループに属します。
古典派の第一公準についてわかりやすく解説

で、セイの法則とは『供給が』それに等しいだけの需要を作り出すという考え方のことです。
セイさんは価格調整のことをずっと研究していました。

市場は価格で調整するって考えていたんです。
たとえば、お米1000を生産するとしましょう。

このお米を価格調整で全部販売すると考えます。
だから、生産したら何割引きとかしてでも全部売ってしまえるという考えです。

別の言い方をしたら作ったら
価格を調整して売り切ることができるとセイさんは考えました。
なので、どれだけ作るか(供給するか)?で国民所得が決まるとセイさんは考えたんです。
これがセイの法則です。

作る(生産する)=供給する
ということですからね。

とにかくセイさんはどれだけ供給がなされるか?それで国民所得が決まると考えたんです。
供給がそれに等しいだけ需要(お客さん)を作るということです。

ですから供給すれば(生産すれば)、割引セールをやってでも
価格を調整して売り切ることができるという謎の自信がセイさんにはあったんでしょうね(苦笑)。
なのでどれだけ作るかが所得を決めるので生産(供給)の方が大事だってことです。

ただ、セイの法則の前提になるのが価格調整(何円引きみたいな話)です。
ここで有効需要の原理を考えたイギリス人のケインズさんは異議を唱えました。

ケインズは市場の中で「価格なんてそう簡単に動かないでしょ!」
とセイさんの考え方を否定します。

価格は動かないとケインズさんは考えたんです。
これを価格は硬直的といいます。
要するにケインズさんは価格でなく数量で調節すると考えました。

作ったら全部売れるわけがない、売れ残ることがあるということです。
問題なのはどれだけ作るか(供給)よりも
お客さんがどれだけ買っていったか(需要)の方が大事だとケインズさんは考えました。

価格は動かず、数量で国民所得が決まるとケインズさんは考えたんです。

ちなみにケインズさんは有効需要と言っていますが
一般的には総需要のことです。

つまり総需要=有効需要という解釈でOKです。
総需要というのはこちらの記事で解説しています。
総需要とは?わかりやすく説明