参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
前回の記事で保証成長率について解説しました。
⇒保証成長率の求め方をわかりやすく解説
成長率はほかにも自然成長率があります。
この記事では自然成長率とは何か?
解説していきたいと思います。
自然成長率とは?

自然成長率とは経済が成長するときの程度を示す指数のことで
労働人口の増加率と労働生産性の上昇率を足し合わせたものをいいます。
自然成長率をGn(nはnaturalのn)とすると
Gn=n+λ
で表すことができます。
Gnのnはナチュラルのnですが
n+λのnは労働人口の増加率をあらわしています。
それからλは労働生産性の上昇率を表しています。
式だけだとわかりにくいので
具体例で考えてみましょう。
たとえば毎年人口が6%増えているとしましょう。
するとn=6%
毎年人口が6%増えているから
生産が6%増えないと人が余ってしまいますね。
加えて、同じ人数であっても毎年毎年
技術が進歩して1人当たりの生産量が3%増えるとしましょう。
人口が同じであっても1人当たりの生産量が3%増えるのなら
生産量も3%増えないと人が余ってしまう。
ということは人が増えた分で6%生産が増えないといけなくて
さらに生産効率が3%よくなったとしたら
その分も生産が増えないと人が余ってしまう。
ということは労働を完全に使うためには人口の増加率に加えて
1人当たりの生産量が増えた分、生産量が増えないといけないから
Gn=6%+3%=9%
9%で成長してくれれば人が余らないとわかるわけですね。
なので自然成長率のスピードで経済が成長してくれれば
失業者がいないわけです。
失業者はいないほうが良いに決まっています。
失業は働けるのに働けてないので経済の成長にとって損失です。
以上で自然成長率の解説を終わります。