※アフィリエイト広告を利用しています

1次試験

関連型多角化と非関連型多角化の違い|具体例を挙げて解説




前回の記事では多角化戦略について解説しました。
多角化戦略とは?例を挙げてわかりやすく解説

ただ、多角化といっても
いろんな分類があって、かなりややこしいです。

この記事ではたくさんある多角化の中でも
関連型多角化と非関連型多角化について解説していきたいと思います。

スポンサードリンク




関連型多角化とは?具体例とともに解説

関連型多角化

関連型多角化とは、各SBUが何かを共有してビジネスを展開していくときに
そこに関連性が発生するという意味の多角化戦略のことです。

「SBUって何?」という方は
先にこちらの記事をご覧ください。
SBUとは何か?具体例を挙げてわかりやすく解説

関連型多角化の定義だけだと
よくわからないと思います。

なので具体例を挙げますね。

関連型多角化 具体例

たとえば
ペット会社を経営しているとします。

で、最初は熱帯魚を専門的に扱うアクア事業だけで
ビジネスをしていたとしましょう。

もちろんアクア事業はSBUです。
SBUとは何か?具体例を挙げてわかりやすく解説

アクア事業では熱帯魚を仕入れて販売していたり
餌を仕入れて販売していたとします。

なので熱帯魚についての知識が豊富にあります。
この知識を活かして、熱帯魚専門の雑誌を作っていこうと考えて
出版事業を立ち上げました。

もちろん出版事業もSBUですよ。

こんな感じで知識や技術に関する関連があります。
熱帯魚の販売などの事業と熱帯魚の書籍の販売は関連しているので
同じお店で同じお客さんに対してどちらも販売することができます。

これが関連型多角化です。

こんな感じで関連性が深い事業を立ち上げて多角化していくことを
関連型多角化というわけですね。

では関連性が深いとはどういうものをいうのでしょう?
たとえば、生産技術とか管理技術とか。
管理技術といっても、在庫の管理技術とかありますね。

熱帯魚は温度管理や水質管理が適切でないと死滅していしまいますからね。
こういった管理技術が優れているなら、
これを教えてあげる(出版とか、セミナービジネス)ことで
収益化することも可能ですね。

こういうのをシナジー効果ともいいます。

また結果的に高い収益性にもつながってきます。
1つの管理ノウハウで2つ以上の売上をあげることができれば
コストは低くなるから収益性が高くなりますね。

また、ノウハウを活かしてSBUとして
どんどんビジネスを展開できるので
売上も上がっていきますね。

出版による売上プラス、
熱帯魚販売による売上という意味です。

スポンサードリンク




関連型多角化のデメリット

たとえば、先ほどの具体例。
アクア事業と出版事業とを分けて運営しているとしましょう。

で、熱帯魚の書籍って意外と
市場規模が大きかったとします。

ところで熱帯魚を飼育するのって
金魚を飼育するよりもお金がかかります。

電気代がすごくかかるんです。

なので、熱帯魚の雑誌を読んで満足してしまい、
実際に熱帯魚を飼わなくなる人も
増えてくる可能性が否定できません。

結果、出版事業の影響で熱帯魚自体が
売れなくなってしまう可能性があるわけですね。

こんな感じで関連型多角化には売上が増えるというメリットもあれば
自社内の別事業が売上を奪い合うというデメリットもあることを
知っておいてくださいね。

スポンサードリンク




非関連型多角化とは?具体例

関連型多角化は別事業を立ち上げたとしても
お互い、技術などが関連しているものをいうんでしたね。

これに対して非関連型多角化は
別事業を立ち上げたとしたら
お互い技術などが関連していないものをいいます。

具体例を挙げてみましょう。

たとえば先ほどと同様、
ペット会社を経営しているとしましょう。

熱帯魚を販売しているアクア事業があります。
これに加えて、ドッグフードを製造販売する事業を立ち上げたとします。

熱帯魚販売とドッグフード販売は
関連性は薄いです。

そもそもドッグフードは犬を飼っている
飼い主さん向けのビジネスです。

熱帯魚を飼育する人は犬を飼っている可能性もありますが
絶対ではありません。

こんな感じで関連型多角化のアクア事業と
熱帯魚専門の雑誌出版事業の関連性は高いです。

でもアクア事業とドッグフード事業の関連性は
アクア事業と出版事業の関連性より
かなり低いといえるでしょう。

こんな感じで関連性の薄い別事業を展開することを
非関連型多角化といいます。

別の言い方をすると別事業を立ち上げた場合
元の事業とお客さんが近い存在なのか遠い存在なのかで
分けることができます。

もちろんお客さんが近い存在なら関連型多角化ですし
遠い存在なら非関連型多角化です。

以上で解説を終わります。