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1次試験

GDPデフレーターについてわかりやすく解説

gdpデフレーター わかりやすく




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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前回の記事では名目GDPと実質GDPの違いについて解説しました。

今回の記事では前回の記事の知識を前提に
GDPデフレーターについてわかりやすく解説します。

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GDPデフレーターとは?わかりやすく説明

GDPデフレーターの計算式についてわかりやすく解説

GDPデフレーターは実質GDPと名目GDPを使うことで求めることができます。

前回の記事でも利用した以下の表を前提にしましょう。
名目GDPと実質GDPの違いをわかりやすく解説

物価と生産量の表
上の表は

・1年目の生産量がY1で物価がP1
・2年目の生産量がY2で物価がP2

を表しています。

前回の記事の復習になりますが、

名目GDPは

・1年目はP1×Y1
・2年目はP2×Y2

でした。

実質GDPは

・1年目はP1×Y1
・2年目はP1×Y2

となるのでした。
名目GDPと実質GDPの違いをわかりやすく解説

以上を前提にGDPデフレーターについてわかりやすく解説していきますね。

GDPデフレーターは名目GDPを実質GDPで割ったものです。

GDPデフレーターの計算式は

GDPデフレーター=$\frac{名目GDP}{実質GDP} $

となります。

GDPデフレーターによっていったい何がわかるのでしょう?
式に直しましょう。

GDPデフレーター=$\frac{名目GDP}{実質GDP} $
でしたから、上記名目GDPと実質GDPに2年目のものを代入しましょう。

すると、
GDPデフレーター=$\frac{名目GDP}{実質GDP} $
=$\frac{P2×Y2}{P1×Y2} $
となりますね。

分子分母ともY2は共通していますね。
違いは分子がP2で分母がP1というところだけです。
つまり、分子と分母で物価水準だけが違うってことです。

物価が上昇したらGDPデフレーターはどうなる?

たとえば、1年目から2年目にかけて物価が上昇したとしましょう。
この場合、大小関係でいうとP2(2年目の物価)の方がP1(1年目の物価)よりも大きくなりますね。

なので、P2>P1
と表すことができます。

とすると、GDPデフレーターの計算式は
GDPデフレーター=$\frac{名目GDP}{実質GDP} $
=$\frac{P2×Y2}{P1×Y2} $

だったので、分子の方が分母よりも大きくなりますね。

分子の方が分母よりも大きい時
GDPデフレーター(分数全体)は1よりも大きい数値を示すことになります。

物価が上昇したら

GDPデフレーター>1

となります。

つまり物価が上昇していればGDPデフレーターは1よりも大きくなるということです

物価が下落したらGDPデフレーターはどうなる?

逆に物価が下落したらGDPデフレーターはどうなるでしょう?
2年目の物価水準P2は1年目の物価水準P1よりも小さくなりますね。

ということはP2<P1ということです。

GDPデフレーターの計算式は
GDPデフレーター=$\frac{名目GDP}{実質GDP} $
=$\frac{P2×Y2}{P1×Y2} $
なので、物価が下落すると分母の方が分子より大きくなりますね
分母の方が大きい時、分数全体、つまりGDPデフレーターは1よりも小さくなりますね。

たとえば分母が100で分子が50だったら(分母の方が分子より大きい)
50÷100=0.5と1より小さくなってますね。

物価が下落したら

GDPデフレーター<1

となります。

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GDPデフレーターについてわかりやすく解説まとめ

こんな感じでGDPデフレーターが1よりも大きいのか
1よりも小さいのかを見ることで
物価全体が上がったのか、下がったのかを判断することができます。

GDPデフレーターは

・物価が上昇したら1より大きくなる
・物価が下落したら1より小さくなる

こと表します。

GDPデフレーターの動きは物価の動きを表すものとして重要な指標になります。

続いて実際の問題を使ってGDPデフレーターの計算問題を解いてみましょう。
GDPデフレーターの求め方について例題を使って解説