参考文献・URL
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前回の記事では名目GDPと実質GDPの違いについて解説しました。
今回の記事では前回の記事の知識を前提に
GDPデフレーターについてわかりやすく解説します。
目次
GDPデフレーターとは?わかりやすく説明
GDPデフレーターの計算式についてわかりやすく解説
GDPデフレーターは実質GDPと名目GDPを使うことで求めることができます。
前回の記事でも利用した以下の表を前提にしましょう。
⇒名目GDPと実質GDPの違いをわかりやすく解説
・1年目の生産量がY1で物価がP1
・2年目の生産量がY2で物価がP2
を表しています。
前回の記事の復習になりますが、
・1年目はP1×Y1
・2年目はP2×Y2
でした。
・1年目はP1×Y1
・2年目はP1×Y2
となるのでした。
⇒名目GDPと実質GDPの違いをわかりやすく解説
以上を前提にGDPデフレーターについてわかりやすく解説していきますね。
GDPデフレーターは名目GDPを実質GDPで割ったものです。
GDPデフレーター=$\frac{名目GDP}{実質GDP} $
となります。
GDPデフレーターによっていったい何がわかるのでしょう?
式に直しましょう。
GDPデフレーター=$\frac{名目GDP}{実質GDP} $
でしたから、上記名目GDPと実質GDPに2年目のものを代入しましょう。
すると、
GDPデフレーター=$\frac{名目GDP}{実質GDP} $
=$\frac{P2×Y2}{P1×Y2} $
となりますね。
分子分母ともY2は共通していますね。
違いは分子がP2で分母がP1というところだけです。
つまり、分子と分母で物価水準だけが違うってことです。
物価が上昇したらGDPデフレーターはどうなる?
たとえば、1年目から2年目にかけて物価が上昇したとしましょう。
この場合、大小関係でいうとP2(2年目の物価)の方がP1(1年目の物価)よりも大きくなりますね。
なので、P2>P1
と表すことができます。
とすると、GDPデフレーターの計算式は
GDPデフレーター=$\frac{名目GDP}{実質GDP} $
=$\frac{P2×Y2}{P1×Y2} $
だったので、分子の方が分母よりも大きくなりますね。
分子の方が分母よりも大きい時
GDPデフレーター(分数全体)は1よりも大きい数値を示すことになります。
GDPデフレーター>1
となります。
つまり物価が上昇していればGDPデフレーターは1よりも大きくなるということです。
物価が下落したらGDPデフレーターはどうなる?
逆に物価が下落したらGDPデフレーターはどうなるでしょう?
2年目の物価水準P2は1年目の物価水準P1よりも小さくなりますね。
ということはP2<P1ということです。
GDPデフレーターの計算式は
GDPデフレーター=$\frac{名目GDP}{実質GDP} $
=$\frac{P2×Y2}{P1×Y2} $
なので、物価が下落すると分母の方が分子より大きくなりますね。
分母の方が大きい時、分数全体、つまりGDPデフレーターは1よりも小さくなりますね。
たとえば分母が100で分子が50だったら(分母の方が分子より大きい)
50÷100=0.5と1より小さくなってますね。
GDPデフレーター<1
となります。
GDPデフレーターについてわかりやすく解説まとめ
こんな感じでGDPデフレーターが1よりも大きいのか
1よりも小さいのかを見ることで
物価全体が上がったのか、下がったのかを判断することができます。
・物価が上昇したら1より大きくなる
・物価が下落したら1より小さくなる
こと表します。
仕事塾経済理解スキルvo,1 遅くなったけど…
・GDPとは 日本が儲けたお金
・(今年のGDP-指定のGDP)÷指定年×100=経済成長率(実質GDP)
・名目GDP÷実質GDP=GDPデフレーター
デフレーターが1以上ならインフレ
1未満ならデフレ
・サラリーマンの平均年収は10年で0.01%しか増えない!— 優希 (@yuuukiki0429) December 16, 2020
GDPデフレーターの動きは物価の動きを表すものとして重要な指標になります。
続いて実際の問題を使ってGDPデフレーターの計算問題を解いてみましょう。
⇒GDPデフレーターの求め方について例題を使って解説