参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
名目GDPと実質GDPという用語があります。
簡単にいうと名目GDPに対して物価の影響を考慮したのが実質GDPです。
この記事では名目GDPと実質GDPの求め方について解説します。
名目GDPと実質GDPの計算方法を理解するために
例題を使って説明しますね。
名目GDPと実質GDPの求め方について例題を挙げて解説
例題)
最終生産物が車のプリウスとミカンのみの仮想的な経済です。
2015年を基準年とします。
2015年
プリウス10台で1台が100万円
ミカン10個で1個が100円
2016年
プリウス20台で1台が200万円
ミカン20個で1個が150円
まず名目GDPを求めてみましょう。
名目GDPは単純に足すだけです。
2015年度の名目GDPは
10台×100万円+10個×100円=1000万1000円
となります。
2016年度の名目GDPは
20台×200万円+20個×150円=4000万3000円
となります。
次に実質GDPです。
です。
2015年度を基準年にします。
古い年を基準にする物価の計算方法はラスパイレス指数を使います。
ラスパイレス指数の詳細はこちらの記事を参考にお願いします。
⇒ラスパイレス指数の求め方をわかりやすく解説
ラスパイレス指数
=(10×200万円+10×150円)÷(10×100万円+10×100円)
=2000万1500円÷1000万1000円
=2.00
したがって
実質GDP=2016年の名目GDP÷2.00
=4000万3000円÷2=2000万1500円
となります。
2015年と2016年の名目GDPを比較したら約4倍
私たちの暮らしは豊かになっているはずです。
でも物価を考慮した実質GDPで考えると2倍くらいしか
私たちの暮らしは豊かになっていないということですね。
わかりやすく説明するために
名目GDPをお給料と考えてみましょう。
もし名目GDPが2倍になっても物価が2倍になっているなら
ミカンが前年度よりも2倍高くなっているので
いくらお給料が2倍になっても実質私たちの暮らしは何も変わっていませんね。
これが
の意味です。