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中小企業診断士の1次試験経済学で利潤と利益という言葉が出てきます。
「利潤と利益って違うんですか?」
と聞かれることがあるのですが、利潤と利益はまったく違います。
利潤と利益の違いについて
たとえばあなたがコンビニの店長だったとしましょう。
今月の売上が1000万円だっとしますね。
そして仕入れなどの費用(経費)が900万円かかったとします。
すると利益は1000万円ー900万円=100万円です。
ただ、あなたはコンビニの店長以外に本屋さんをやってみたかったとしますね。
誰でもそんなことあるでしょう。
今の仕事に満足できなかったり、他のお仕事の方が儲かりそうな感じがするものです。
じゃ、たとえば本屋さんをやっていたら毎月200万円の利益が得られたとしましょう。
するとこの場合、コンビニの利益は100万円でしたが利潤はー(マイナス)100万円となります。
「???」となった方が多いでしょう。
経済学では
・利益=総収入ー総費用
・利潤=総収入ー総費用(機会費用)
です。
総収入は売上で総費用はそのお店でかかったすべての費用のことです。
機会費用というのはあることを行った時に失ったものすべての費用をいいます。
先ほどのコンビニの店長の例をもう一度考えてみましょう。
コンビニの店長さんは本屋さんもやりたかったわけです。
もしコンビニの店長さんがコンビニではなく
本屋をやっていたならば200万円の利益を得ることができたわけです。
なのにコンビニをやったから本屋で得られたであろう利益200万円を得ることができませんでした。
したがって本屋で得られたはずの利益200万円は機会費用となるわけです。
そのため
となるわけです。
利潤がマイナス100万円ということは他のお仕事、
ここでは本屋さんをやっていた方が利益が大きいということを意味します。
利益と利潤の違いは要するに費用の部分です。
利益の場合には単純にそのお店かかった費用ですが利潤の場合には
他のお仕事などをしていたら得られたであろう利益を機会費用として入れます。
こんな感じで利益と利潤は全く違います。