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需要の価格弾力性とは価格が変化した時に
需要量がどれくらい変化するかを表したものです。
ただ、これだけだと「???」
と意味がわからないと思うので、
わかりやすく需要の価格弾力性について解説していきたいと思います。
需要の価格弾力性をわかりやすく説明
スーパーでセールをやっている状況を想像してください。
たとえば靴のセールです。
靴の価格を安くしたときに
どれくらいお客さんが増えますか?
というのが需要の価格弾力性です。
ですから反応を見ています。
価格を上げたり下げたりと変化させたときに
需要量がどれくらい変化するのか?です。
弾力性=反応
のことです。
たとえば値段をちょっと安くしただけなのに
お客さんが殺到するケース、
これは需要の価格弾力性が高いです。
逆に値段を安くしているのに
お客さんがまったく増えないケース、
これは需要の価格弾力性が小さいといいます。
需要の価格弾力性の式
需要の価格弾力性はEdということもあります。
式は
となります。
たとえば、靴の価格を20%安くしたら
お客さんが何%くらい増えるのか?
っていうのが需要の価格弾力性です。
たとえば、価格を20%安くしたら
お客さんが40%増えたら・・・
となります。
ところでどうして
需要の価格弾力性の式の頭にマイナスをつけるのでしょうか?
価格が安くなったら
分母の価格の変化率にマイナスをつけます。
ということは式の頭についているマイナスによって
マイナス×マイナス=プラスとなるわけです。
で、いっぱんに弾力性というのは
絶対ではないですけど、正の値(プラスの値)で
求めていくという習慣があります。
だからあらかじめ式の頭にマイナスをつけています。
需要の価格弾力性は価格が変化した時に
需要量がどれくらい変化するか?
要するにお客さんの反応です。
価格が上下したらどれくらいお客さんが反応するか?
お客さんの食いつき度合いを示すものだと考えてください。
需要の価格弾力性の求め方
問題
1個200円なら800個売れていたリンゴが、
1個250円に値上げしたところ、600個しか売れませんでした。
このとき、需要の価格弾力性Edを求めなさい。
需要の価格弾力背の基本式は
でしたね。
では、価格の変化率を求めていきましょう。
変化率を計算するときは
となります。
よって価格の変化の割合(価格の変化率)は
200円だったリンゴが250円に上がったわけですから、
となります。
ですから、もともと変化する前が200円で変化したら250円になりました。
ということで50円値段が上がったわけですが
もともと200円が50円分値上がりし250円となったので
0.25=25%価格が上がったわけです。
同様に需要量はもともと800個売れていたリンゴが600個に減ってしまったので
ですから、
となりますね。
なので、お客さんが買う量は25%減ってしまったわけですね。
ということで
ですから、頭にマイナスくっつけて
価格の変化率が0.25、需要量の変化率がー0.25
なので、
となりますね。
需要の価格弾力性の式さえ覚えておけば
問題なく解けますね。
次の記事では需要の価格弾力性と支出額の関係について解説します。