持株会社とはどういう会社のことを指しているのでしょうか?
以下、わかりやすく解説していきます。
持株会社とはどんな会社か?わかりやすく説明します
持株会社とはどんな会社なのでしょうか?
持株会社とは他の会社の株を持っている会社のことです。
ただ
理論上の分類としては
・事業持株会社
・純粋持株会社
の2つに分かれます。
事業持株会社とは何かしたら事業をやりながら
他の会社の株式を持っている会社のことです。
事業持株会社は日本でも世界でも普通に存在しています。
たとえばトヨタ自動車という会社は自動車の製造販売という事業をやりながら
同時にデンソーなどの自動車の部品を作っているような会社の株を持っています。
ですのでデンソーの取締役にトヨタの社長の豊田 章男さんも入っています。
本当に能力の高い方なんですね。大尊敬している社長さんの1人です。
ですのでデンソーはトヨタグループに属しています。
⇒デンソーの詳細情報はこちら
これに対して純粋持株会社というのは
何にも事業をせずに他の会社の株式を持つことで支配権をもっている会社のことです。
これはいわゆる金融とか小売りで『~ホールディングス』という会社がありますが
だいたいこれは純粋持株会社です。
純粋持株会社は英語で『pure holding company』と書くことから
holdingからホールディングスというわけですね。
ただ、『pure(ピュア)』が入らないのは
恥ずかしいからですかね(苦笑)。
「あの子、ピュアだね」みたいな会話があるじゃないですか。
そういうイメージなので、
あえてピュアを外してホールディングスっていうのかもしれませんね。
ちなみにセブン&アイ・ホールディングスという会社がありますね。
⇒セブン&アイ・ホールディングス
たとえばセブンイレブンとかイトーヨーカ堂とかデニーズなどの
企業グループを統括している会社です。
どうして純粋持株会社を作ったか?というと、
1つの理由としてはセブンイレブンという会社はもともと、
イトーヨーカ堂というスーパーが作ったんです。
で、セブンイレブンはもともとイトーヨーカ堂の子会社だったんです。
セブンイレブンの1号店ができたのは1974年だったのですが、
それより前は小売りの王様はダイエーやイトーヨーカ堂などのスーパーでした。
で、イトーヨーカ堂がアメリカのサウスランド社と提携して
セブンイレブンの日本の1号店を出店しました。
で、コンビニを出店しだした頃は売上や利益はイトーヨーカ堂が圧倒的に上だったので
イトーヨーカ堂が親でセブンイレブンが子の関係で問題ありませんでした。
でも、この親子関係が最近になり、問題になってきました。
スーパーの売上が落ちたけど、コンビニの売上利益が上がったわけです。
親子の力が逆転してきたんです。
すると、たとえばセブンイレブンで1番出世した人はどうすればいいでしょう?
困るわけです。
イトーヨーカ堂より儲かっているけど子会社の社長になるのって
なんだかなーって感じじゃないですか。
かといってイトーヨーカ堂の社長になっても
セブンイレブンより売り上げが悪かったりするわけですし。
能力を発揮しきれません。
そこでセブン&アイ・ホールディングスという純粋持株会社を作りました。
セブン&アイ・ホールディングスの下に
イトーヨーカ堂やセブンイレブンを
並列に扱うようにしたわけです。
セブン&アイ・ホールディングスは純粋持株会社だから
事業をやっているわけではありません。
こうすれば一番出世した人はセブン&アイ・ホールディングスの社長になればいいという形になり
事業的にも整理できます。
こういうのが純粋持株会社です。
以上で解説を終わります。