参考文献・URL
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前回の記事で代替効果と所得効果について
図や例を使って解説しました。
⇒代替効果と所得効果を例とグラフを使ってわかりやすく解説
今回はギッフェン財における所得効果と
代替効果について図や例を使って解説していきたいと思います。
ギッフェン財とは?
ギッフェン財とは価格が上がった場合に、
需要が高まる、逆にいうと、価格が下がった場合に需要が減るという
例外的な財のことをいいます。
普通は値段が上がったら、「高いからいらない」となって
需要(買いたい気持ち)が下がるはずです。
逆に値段が下がったら「安いから買おう」と需要(買いたい気持ち)が
高まるはずです。
詳しくはこちらをご覧ください。
⇒超過需要とは超過供給とは何か?グラフを使って解説
なのにギッフェン財の場合には
値段が上がったら、「買いたい」となってしまいます。
またギッフェン財の特徴としては下級財です。
下級財とは所得が増えると、買う量が減ってしまうような財のことです。
⇒所得効果から下級財と上級財の関係性について解説
それから所得効果が代替効果よりも高いです。
⇒代替効果と所得効果を例とグラフを使ってわかりやすく解説
ではギッフェン財について理解を深めるために
図(グラフ)と例を使って解説していきます。
ギッフェン財について例と図で解説
上記図は予算が3000円のケースです。
で、最初、ケーキ1個300円、まんじゅう1個150円でした。
そのときの予算制約線は左側(まんじゅう1個150円の予算制約線)です。
それからまんじゅうが1個100円になった場合の予算制約線が
右側(まんじゅう1個100円の予算制約線)です。
予算制約線についてはこちらで解説しています。
⇒予算制約線とは?書き方についても解説
で、所得効果と代替効果のところで解説しましたが
⇒代替効果と所得効果を例とグラフを使ってわかりやすく解説
新しい予算制約線(まんじゅう1個100円)と平行な線を
元の予算制約線(まんじゅう1個150円)に線を引きます(紫色の点線)。
するとこうなります。
で、元の無差別曲線と紫色の点線が接する点をCとします。
BCが代替効果です。
それからCからAまでの動きが所得効果になります。
すると、所得効果によって消費量が減ってますね。
Cの方がAよりもX軸(まんじゅう)の消費量が大きいですから。
まんじゅうの値段が安くなった結果、
まんじゅうの消費量が減ったわけですから。
こういうのを下級財っていいます。
そして代替効果と所得効果をみると
所得効果の方が動きが大きいですね。
CA間の距離とBC間の距離だったら
CA間の距離の方が大きいですね。
ということでこれはギッフェン財の条件に該当しますから
まんじゅうはギッフェン財となります。
ギッフェン財は価格が下がったら需要が減り
所得効果の方が代替効果よりも大きいものをいいますからね。
以上でギッフェン財についての解説を終わります。