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1次試験

所得効果から下級財と上級財の関係性について解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

前回は所得効果について解説しました。
まだご覧になっていない方はご覧ください。
所得効果とは?例とグラフを使ってわかりやすく解説

今回は所得効果と深く関係している
上級財と下級財について解説していきたいと思います。

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下級財・中立財・上級財とは?

所得効果

簡単にざっくりと説明しますと、
所得が増えるとどう変わるか?というのが所得効果でしたね。

ただ、所得が増えることによる変化って
いろんな変化があるはずです。

この変化の違いで

・上級財
・中立財
・下級財

の3つに分けることができます。

まず上級財。

上級財というのは所得が増えた場合に
買う量が増えるような財をいいます。

逆に所得が減ったら上級財の場合、買う量が減ります。

中立財は所得が増えても、
その財を買う量に変化がないものをいいます。

下級財は所得が増えると、買う量が減ってしまうものをいいます。
所得が減少したら買う量が増えます。

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所得効果の一種、下級財・中立財・上級財について例を挙げて解説

たとえば上級財を缶チューハイ、下級財をコーラとします。
これは人によって違います。
子供だったらそもそも缶チューハイを飲めませんし、
妊婦さんだったら缶チューハイというお酒はお腹の赤ちゃんに
悪影響が出るからそもそも飲まないかもしれませんから。

あるいはお酒が全く飲めない大人もいるでしょうし。
ただ、ここでは上級財を缶チューハイ、下級財をコーラとしますね。

たとえば所得が増えた場合には、
「せっかくだからお酒でも飲もう」と、
どうせ炭酸だったらコーラではなく
上級財の缶チューハイを買うと思います。

なので所得が増加すると
缶チューハイの消費量が増えるでしょう。

これに対して下級財としたコーラ。
所得が増えたら、コーラをやめて缶チューハイを
買おうと思うでしょう。

だから所得が増えたらコーラの消費量が増えるでしょう。

それから上級財の缶チューハイはお給料が下がったら
怖い奥さんから「酒なんて飲むな!コーラでも飲んで
我慢しとけ!」と言われて缶チューハイをやめて下級財のコーラを飲む人が増えてくるでしょう。

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下級財・上級財についてグラフで解説

最適消費点

上のような予算制約線と最適消費点があったとします。

具体的にはこんな感じです。

ピンク色で書いたところがもともとの
予算制約線です。
予算制約線とは?書き方についても解説
またピンク色の点線で囲った部分が
もともとの最適消費点です。

最適消費点についてはこちらの記事で詳しく解説しています。
最適消費点とは?わかりやすく解説

上級財と下級財

これが予算の増加によって、
つまり所得の増加によって黄緑色で示した部分まで
予算制約線が右側にシフトしました。

予算の増加による予算制約線のシフトについては
こちらで詳しく解説しています。
予算制約線とは?書き方についても解説

最適消費点も移動していますね。

予算の増加で最適消費点が移動したわけですが、
その結果、所得効果としてコーラの消費量が減っていますね。

なのでコーラは下級財だといえます。

これに対して缶チューハイは
所得の増加で消費量は増えていますね。
なので、缶チューハイは上級財だといえるわけです。

では中立財ってどんな感じのグラフになるのでしょう?
今度はケーキと卵の例で考えてみましょう。
以下のような予算制約線と最適消費点があったとします。

上級財

予算の増加によってピンク色の予算制約線になりました。
で、最適消費点の変化をみると、
予算の増加でケーキの消費量は増えています。

でも、卵の消費量は変化していませんね。
なので卵は中立財だといえます。

以上で解説を終わります。