参考文献・URL
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保育園に子供を入園させたいけどできない、
待機児童数って現在2万6000人もいるんですね。
この記事を書いているのは2018年11月ですが
待機児童数って去年よりも2500人も増えているんだそうです。
そこでヤフーニュースを見てみると
以下ヤフーニュースより引用
引用元URL:https://news.yahoo.co.jp/byline/yokohanawa/20180201-00081088/なぜ待機児童は減らないのかというと、
保育園の新設に間に合わないくらい、
子供を預けて働きたい人のニーズが増えているからです。経済学の観点から言うと、
「超過需要」の状態がずっと続いているのです。通常の市場の場合、超過需要の時には、
商品やサービスが不足していて人気が上がるため、
企業は価格を上げて儲けようとします。価格が上がると、
サービスを受けたいという需要が減ります。
値段が上がると、
生産を増やす企業が現れるので供給が増えます。価格が上がることによって、
需要が減るのと同時に供給が増えて需給は一致(均衡)します。しかし、保育園の場合は
政府が決めた保育園市場のルールがあり、
既存の幼稚園や保育園のしがらみなども
多くうまくいっていないのです。完全に政府の失敗なのです。
以上引用終了
こんな感じ保育園の待機児童問題の原因について
超過需要という経済学用語を使って
わかりやすく解説してくれていますね。
超過需要と対をなす用語に超過供給があります。
この記事ではヤフーニュースにもよく登場する
超過供給や超過需要とはどういう用語なのか
グラフを使って解説していきたいと思います。
需要曲線と供給曲線とは?グラフで説明します
超過需要と超過供給について解説する前に、、、
そもそも需要(量)と供給(量)の意味を知っていますか?
需要とは買いたいと思う気持ちのことで、
需要量とは買いたいと思う財の数量のことです。
バナナを買いたい人が100人いて、みんな1本ずつ買いたいなら
需要量はバナナ100本ってことですね。
![超過需要とは グラフ 超過供給とは](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
たとえば縦軸をP(価格、円)、横軸をQ(数量、本)という
グラフを考えてみましょう。
商品をコーラとしますね。
もしコーラの価格がもし1本100円としたら
20個買いたいという人が出たとします。
以下のグラフならピンクの点のところになります。
![超過需要](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そうすると、もし80円に
価格が下がったらどうなるでしょう?
買いたいという人が増えてくるはずです。
100円だったらコーラいらないけど
80円だったら買おうかなって人が増えてくるでしょう。
60円に価格が下がったらもっと
買いたいと思う人が増えてくるでしょう。
こんな感じで価格が下がれば
買いたいという人が増える、
つまり需要量が増えてくるわけですね。
なので、80円なら40本、60円なら60本、
40円なら80本、20円なら100本売れるとすると
こちらのようになりますね。
![需要曲線](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
上記グラフのように右下がりのグラフになります。
このグラフのことを需要曲線といいます。
これに対して供給量とは
会社などが売りたいと思う財の数量のことです。
会社がバナナ100本を生産して売りたいなら
供給量はバナナ100本ってことです。
ここでもやはりグラフを使って供給について
考えてみましょう。
![超過需要とは グラフ 超過供給とは](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
同じグラフを使うのでコーラで考えてみます。
会社の立場からすると
価格が安ければ安いほど商売をする気が起きません。
アルバイトの人だって時給900円より時給1800円の方が
やる気がでますよね。
これと同じで同じ労力なら
よりたくさんのお金が欲しいというのが会社側の本音です。
ですから、仮に1本20円なら
20本しか会社はコーラを作りません。
これが以下のグラフの黄緑色の点です。
![供給量](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
次にコーラ1本が40円に価格が上がったら・・・
会社は20円のときよりもコーラを作る意欲がわいてきます。
なのでここでは40本作るとします。
60円に価格が上がったら会社はもっとやる気が出るので
60本作り、80円なら80本作り、100円なら100本作るとすると
以下のようなグラフになりますね。
![供給曲線](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
右上がりの供給曲線が出来上がります。
こんな感じで価格が下がればコーラを買いたい消費者は
買う数量が増えてきます。
これに対してコーラを作る生産者は
価格が下がれば下がるほど、作る意欲が落ち
売る数量は減ります。
逆に価格が上がれば上がるほどコーラを買いたい消費者は減り
買う数量が減ってきます。
コーラを作る生鮮者は価格が上がれば上がるほど
作る意欲がわいてきて、売る数量は増えます。
![供給曲線](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
その結果、需要曲線と供給曲線が出来上がるわけですね。
超過需要・超過供給とは?グラフで説明します
ここまで、需要曲線と供給曲線について解説してきました。
ところで、コーラの価格が1本100円だったとすると、
まずピンク色の需要曲線(買いたい人側)は20本しか売れません。
でも、黄緑色の供給曲線(生産者側)は100本作って販売します。
すると、以下のようになりますね。
![超過需要](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
となると、80本分のコーラが売れ残りますね。
こんな状態を超過供給といいます。
つまり、生産量より欲しい人の数の方が少ないために
商品が売れ残っている状態を超過供給というわけです。
すると、コーラを作っている側は売れ残りは
1円の売上にもならないので、なんとかして
売りさばこうと価格を下げてでも売ろうとします。
今度は逆に1本20円でコーラを売ろうとしたとします。
すると生産者側は安い値段では売る気がしないので
20本しか作りません。
でも20円だと欲しい人が増えるので
100本分買いたい人が増えてきます。
するとこんなグラフになりますね。
![超過供給](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
オレンジ色を見ていただきたいのですが
80本コーラが足りません。
買いたい人(需要)の方が売りたい人(供給)より多いわけです。
需要の方が多いので超過需要になります。
こんな感じで欲しい人がいるのに物がない状態を
超過需要というわけですね。
超過需要になると、コーラを売る側は
「もっと高く売っても売れるなら高くしよう
そうしたほうが儲かるし」と値段を上げてきます。
すると、買いたい人と売りたい人の数が釣り合うところで
価格が決まります。
そのときの価格を均衡価格と言います。
上記グラフだと赤色で示した点が均衡価格です。
以上で超過需要と超過供給に関する解説を終わります。