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1次試験

【わかりやすく解説】変動為替相場制とは?




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

前回の記事で固定為替相場制について解説しました。
固定為替相場制では積極的に中央銀行(日銀)が介入することによって
一定のレートに抑えていきます。

固定為替相場制について知りたい方は
こちらの記事をご覧ください。
【わかりやすく解説】固定為替相場制とは?

では『固定』と『変動』と変動為替相場制は固定変動相場制と真逆の文字なので
中央銀行(日本銀行)が一切介入をしないでしょうか?

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変動為替相場制とは?わかりやすく解説

変動為替相場制とは1ドル110円といった感じで
為替相場を固定せずに、市場の需要と供給によって
ある程度自由に変動させる制度のことです。

変動為替相場制は
中央銀行(日本銀行)が一切介入をしないでしょうか?

そんなことはありません。
変動為替相場制でも実際、中央銀行が介入するケースはあります。
ただ介入する頻度というか度合いが違います。

固定為替相場制では徹底的に中央銀行が介入します。
でも、変動為替相場制では基本的には市場に任せます。

でも、1ドル110円が1ドル30円になるとか
1ドル200円に突然変動してしまったら、FXやっている人だと
大儲けする人がでる反面、破産する人だってでてくるでしょう。

輸入や輸出のお仕事をしている人も大儲けしたり
大損したりする人が出てくるわけです。

なので、急激な変化があった場合には中央銀行が介入します。

つまり、変動為替相場制では基本は日銀(中央銀行)は介入しません。
でも、急激な乱高下があった場合には日銀が介入します。
これが変動為替相場制です。

ではどうやって中央銀行が介入して円高や円安に陥るリスクを
回避するのでしょう?

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【変動為替相場制】どうやって中央銀行が介入する?

為替相場が急激に乱高下した場合にスムージングオペレーションを
中央銀行はやっていきます。

スムージングオペレーションとはちょうど良い程度の介入のことです。
何でもかんでも中央銀行が介入するのではなくて
乱高下を防ぐ程度の介入をします。

具体的に急激な円高や円安に陥るのを回避する方法については
こちらの記事で解説しています。
【わかりやすく解説】固定為替相場制とは?

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なぜ今の日本は変動為替相場制なの?

現在の日本は変動為替相場制です。

第2次世界大戦中はドルと金が交換できる前提(金本位制)
というのがありました。

以下ウィキペディアより引用
引用元URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%87%91%E6%9C%AC%E4%BD%8D%E5%88%B6

金本位制(きんほんいせい、英語: gold standard)とは、
一国の貨幣価値(交換価値)を金に裏付けられた形で
金額を表すものであり、
商品の価格も金の価値を標準として表示される。

この場合、その国の通貨は一定量の金の重さで表すことができ、
これを法定金平価という 。
大不況 (1873年-1896年) 期に採用が進み、
20世紀には国際決済銀行とブレトンウッズ体制の礎となった。

以上引用終了

金本位制によってドルの価値がキープされていたんです。
それに合わせて他の国もレートを決める、
つまり固定為替相場制でした。

でも、経済が発展してきて市場が大きくなってきました。
また、金っておそらく有限な資源です。

経済が発展して交換に必要な金の量が不足してきました。
金を交換できなくなってきて金本位制が崩壊したんです。
このことをニクソンショックっていいます。

以下ウィキペディアより引用
引用元URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%8B%E3%82%AF%E3%82%BD%E3%83%B3%E3%83%BB%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%83%E3%82%AF

ニクソン・ショック(ドル・ショック)とは、
1971年8月15日(日本標準時1971年(昭和46年)8月16日)に
アメリカ合衆国連邦政府が、
それまでの固定比率(1オンス=35ドル)による
米ドル紙幣と金の兌換を一時停止したことによる、
世界経済の枠組みの大幅な変化を指す。

当時のリチャード・ニクソン大統領が
この政策転換を発表したことにより、
ニクソンの名を冠する。

ショックと呼ぶのは、
それまで金と交換できる唯一の通貨がドルであり、
それ故にドルが基軸通貨としてIMF(国際通貨基金)を
支えてきたのがブレトン・ウッズ体制であったが、
ドルの金交換に応じられないほど
米国の金保有量が減ったことにより、
戦後の金とドルを中心とした通貨体制を
維持することが困難になったこと、
そしてこの兌換一時停止は諸外国にも事前に
知らされておらず、
突然の発表で極めて大きな驚きとともに、
その後世界経済に大きな影響を与えたことによる。

以上引用終了

ニクションショックによって固定為替相場制を
保てなくなったんです。

そんな過去があって今では変動為替相場制に移行しました。

以上で解説を終わります。