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1次試験

ビルトインスタビライザーとは?例を挙げてわかりやすく解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

この記事ではビルトインスタビライザーとは何か?説明します。
そのあと、ビルトインスタビライザーの例を挙げてわかりやすく
解説していきます。

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ビルトインスタビライザーとは?わかりやすく解説

自動安定化装置をカタカナで表現するとビルトインスタビライザーとなります。
『ビルトイン』スタビライザーの『ビルトイン』の部分。

例えば、ビルインコンロというコンロがありますね。

ビルトインコンロというのは
あらかじめ』キッチンに『組み込まれている』コンロのことです。

なのでビルトインとは『あらかじめ組み込まれている』
という意味
で理解してくださいね。

それからビルトイン『スタビライザー』の『スタビライザー』ですが。

カメラを固定する備品にスタビライザーがあります。
カメラのブレを抑えるのがスタビライザーです。

『安定化させる』という意味合いが
スタビライザーにはあります

なのでビルトインスタビライザーとは
あらかじめ組み込まれた安定化装置
言い換えると自動安定化装置のことです。
これは一般的な『ビルトインスタビライザーとは』です。

経済学でいうのころのビルトインスタビライザーとは
経済的な変化の安定化を自動的にやる仕組みのこと
をいいます。

わかりやすくビルトインスタビライザーとは何か説明しますと
景気が急激に変化しないようにする仕組みのことです。

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ビルトインスタビライザーの具体例

ビルトインスタビライザーの例としては累進課税制度があります。

以下、ウィキペディアより引用
引用元URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%B4%AF%E9%80%B2%E8%AA%B2%E7%A8%8E
累進課税(るいしんかぜい)とは、課税標準(租税を賦課する課税対象)が増えるほど、より高い税率を課する課税方式のことをいう。また、この制度下における税率は「累進税率」と称される。

以上、引用終了

累進課税制度の例は所得税です。

累進課税制度(所得税)はお給料をいっぱいもらえばもらうほど
高くなりますね。

なぜ累進課税制度(所得税)が
ビルトインスタビライザーの具体例になるのでしょう?

つまり、所得税がどうして景気の急激な変化を抑えてくれるのでしょう?

以下、ウィキペディアより引用
引用元URL:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%99%AF%E6%B0%97
景気(けいき)とは、売買や取引などの経済活動全般の動向のこと。
経済用語としての「景気」にも実体経済の動向のみならず、
これに伴った世間一般の社会的心理をも含めて捉えるケースも多く、
英語などの他言語には正確に合致する単語はないと考えられている。

景気は常に上昇し続ける事も、
逆に下降し続ける事も無く、
長期的には上昇と下降を繰り返している。

こうした変動を景気循環と呼んでいる。
その中において景気が上昇している状態を「好景気」
(好況、単に「景気」とも)や「景気の回復」と呼び、
逆に景気が下降している状態を「不景気」(不況)や
「景気の悪化」と呼んでいる。

以上引用終了

こんな感じで景気が変化するといっても
好景気ということもありますし不景気ということもあるわけですね。

話を元に戻します。

たとえば景気がよいときって物がどんどん売れて
会社がガッポガッポ儲かるので、従業員への給料も上がります。
すると、所得税は累進課税ですから、所得税率も上がるわけです。

その結果、所得税として支払う金額も上がります。
もし所得税が累進課税であるときと累進課税でない時なら
累進課税の方が給料が上がれば上がるほど支払う金額が上がります。

なので、景気がよくてお給料が増えても
所得税を国におさめるため、手元に残るお金は累進課税がない時と比べたら
小さくなりますね。

たとえば100万円お給料をもらったとします。
で、累進課税がないとして定額で10%所得税を払うとします。
すると10万円所得税を国におさめることになります。
なので90万円手元に残ります。

でも累進課税で50万円なら8%だけど、100万円だったら20%だとします。
すると100万円×20%=20万円の所得税を支払わないといけません。
だから手元に80万円残ります。

こんな感じで累進課税だと給料が増えても
手元にお金が残りにくいわけですね。

こうやって手元に残るお金が減らされることによって
消費も抑えられます。

お金が減ったら商品を買いたくても買えなくなりますからね。
こうやって景気が急激によくなるのを抑えているわけです。
ビルトインスタビライザーとは
急激な景気の変化を自動的に抑える仕組みのことですからね。

逆に景気が悪い時には累進課税制度によって
税率が逆に低くなります。

その結果、累進課税制度がないときと比べたら支払う税金が安くなります。
たとえば給料が30万円に下がったとします。
で、累進課税がないときは一定で10%だとします。

すると30万円×10%=3万円支払うことになります。

でも累進課税があると給料が30万円なら5%みたいな感じで
税率が下げられます。
結果、30万円×0.05=1万5000円

と、累進課税のおかげで支払う税金が安くなるわけですね。
結果、手元に残るお金が増えるので、買いたい商品を買うことができます。
消費が促進され、景気の急激な落ち込みを抑えることができるわけですね。

これがビルトインスタビライザーの具体例です。