参考文献・URL
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前回の記事で古典派の第一公準について
解説しました。
⇒古典派の第一公準についてわかりやすく解説
古典派の第一公準は簡単にいうと
労働の需要量がどうやって決まるか?
を示すものでした。
だから労働需要曲線というものも登場したわけですね。
⇒労働需要曲線とは?
で、次に古典派の第二公準について考えていきたいのですが。
労働の限界不効用が前提になっています。
なのでこの記事では
労働の限界不効用とはどういう意味なのか
解説していきたいと思います。
労働の限界不効用とは?
労働の限界不効用とは、
労働を1単位(1時間)追加しようとしたときに
それによってどれだけ不満足(不効用)が増加するか?
を示すもののことです。
現在16時50分としましょう。
従業員が彼氏とデートで17時の定時に帰ろうと
ワクワクしていたのに、
社長から「あと1時間残業してくれない?」
と言われた時の、不満足感が労働の限界不効用です。
ちなみに労働の限界不効用の単位は個です。
つまり、不満足度を物何個分で表現するのが
労働の限界不効用です。
で、古典派の第二公準では
限界不効用は逓増すると仮定します。
逓増とはちょっとずつ増えるって意味です。
古典派の第一公準では限界生産力は逓減すると仮定していたので
逆ですね。
⇒古典派の第一公準についてわかりやすく解説
ちなみに逓減とはちょっとずつ減るって意味です。
グラフで表すとこんな感じになります。
1時間働くと不効用(不満足)が物10個分、
2時間働くと不効用が20個分、
3時間働くと不効用が30個分に増えていくというイメージです。
これが限界不効用が逓増するという意味です。
こんな感じで労働時間が長くなると
1時間働くことによる不効用が増えていくという前提で
古典派の第二公準は成り立っています。
次の記事で古典派の第二公準について解説しますが
限界不効用が逓増するという前提になっていますので
よく覚えておいてくださいね。