ここまでの記事で意思決定について
かなり詳しく解説してきました。
⇒バーナードの意思決定をわかりやすく解説
⇒サイモンの意思決定プロセスについてわかりやすく解説
今回の記事では意思決定における
グレシャムの法則とは何か、わかりやすく解説していきたいと思います。
グレシャムの法則についてわかりやすく解説
一般的にグレシャムの法則というのは
わかりやすくいうと
「悪貨が良貨を駆逐してしまう」ということです。
悪貨=悪い貨幣ですから悪いもの=定型的意思決定
良貨=良い貨幣ですから良いもの=非定型的意思決定
というイメージです。
非定型的意思決定というのは急に
突発的に決めないといけない意思決定で
定型的意思決定はルーチン化された意思決定です。
ルーチン化=毎日やる業務です。
定型的意思決定ばかり毎日気を取られてしまって
非定型的意思決定ができないという感じです。
具体例を挙げていきますね。
たとえば、焼き鳥屋さんをやっているとしましょう。
で、お店に「お前のところの焼き鳥を食べたら
食中毒を起こしたんだけど・・・」とクレームの電話が
かかってきたとしましょう。
これに対してどうするか
意思決定するのは毎日行う業務ではありませんから
非定型的意思決定です。
食中毒の対応(非定型的意思決定)をしないといけないけど、
毎日やる意思決定(焼き鳥の仕入れ、
鶏肉を何グラム仕入れるとか)をやらないと
明日必要な肉を仕入れることができないので
定型的意思決定に注意が行ってしまうわけです。
でも、非定型的な意思決定(クレームなど)を
しないと社会問題になったりする可能性だってあるでしょう。
つまり、定型的意思決定(仕入れ商品の発注業務や
スタッフのシフト決め)が忙しすぎて
非定型的意思決定(クレーム対応など)ができない。
そのため、悪貨(定型的意思決定)が良貨(非定型的意思決定)を
駆逐してしまわけです。
これを意思決定におけるグレシャムの法則といいます。
以上で解説を終わります。