この記事では取引コストアプローチとは
どういうことなのか、解説していきたいと思います。
取引コストアプローチとは?
取引コストアプローチとは
取引に関係するコストを比較して決めるアプローチのことです。
もう少し詳しく取引コストアプローチについて
解説していきますと、、、
会社の中でやるか、それとも外注化してやるか
悩んだ時に、取引コストについてはいろんなことを
比較検討して決めましょうということです。
取引コストアプローチについてわかりやすく解説
お仕事をされている方なら
わかっていただけると思いますが、
経費(コスト)について考えると、
仕入れコスト、製造コスト、
機械の購入コストなど、目に見えるコストばかり
気になってしまうものです。
でも、取引コストについてじっくり考えてみると
契約を締結するまでにもコストがかかりますし
契約締結後にもコストがかかってしまいます。
![取引コストアプローチ](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
たとえばキムチを販売する会社を立ち上げるとして
契約締結前のコストでいうと
食べても安全なキムチを製造してくれる会社を
探すのにコストがかかりますね。
あるいは自社でキムチを作るんだったら
どれくらいのコストがかかるのか
調べるのにもお金がかかるでしょう。
キムチの原料を調達するのにも
どこの業者がよいか?調べるために
電話したり、現地に行って、農家のおばちゃんと
お話したり、おみやげをあげたりなどなどです。
またキムチの原料となる白菜農家さんのところに行くために
交通費がかかりますし、営業マンの人件費もかかりますね。
で、うまくよい白菜農家さんと契約できたとしましょう。
契約締結後、放っておいても、うまくキムチが製造できるか?
というと、そんなことはないでしょう。
今までは無農薬で白菜を作っていたから契約したとします。
契約締結後、農家側は、「絶対に害虫がついて
白菜がだめになったらいけない」と無断で農薬をばらまいて
白菜を作るかもしれません。
こういったことがないように
監視するためのコストが必要でしょう。
たとえば、届いた白菜に農薬がついていないか
化学的な検査が必要かもしれませんし
定期的に取引農家に行って、
農薬を使っていないか確認する必要があるかもしれません。
化学的な検査にも、現地に行くにもお金がかかります。
あるいは
目にはわからない程度に傷んでいる白菜で
キムチを作ってしまい、お客さんが食中毒を起こすかもしれません。
![取引コストアプローチ](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
そうなったら、お見舞金というコストが必要になったり
スタッフが謝罪に行かないといけなくなります。
こういったコストもかかるかもしれませんね。
こういったコストを全部、比較検討したうえで
外注がよいか、自社で製造した方がよいか決めていくような
アプローチが取引コストアプローチです。