参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
以前、ジニ係数とは何か?解説したことがあります。
⇒ジニ係数とは?
もしかしたらわかりにくかったかもしれませんので
今回はもっとわかりやすくジニ係数について
解説していきたいと思います。
ジニ係数とは?わかりやすく解説
ジニ係数は0から1までの数字で表される係数です。
0に近づけば近づくほど平等、1に近づけば近づくほど不平等な状態です。
そして0の状態を完全平等といいます。
完全平等は全員が同じ所得を得ている状態です。
逆に1を完全不平等といいます。
1の状態は1人占め状態を意味します。
他の人はみんな無一文なのに、
1人だけ大金持ちです。
どこかの国の偉い人みたいな感じですね(苦笑)。
ジニ係数をグラフで表すと?
ジニ係数をグラフで表したものをローレンツ曲線といいます。
⇒ローレンツ曲線とは?
ローレンツ曲線は以下のようなグラフになります。
横軸は人数です。
所得が低い順に人数を累積していっています。
縦軸は所得を累積していっています。
で、みんな平等だとピンク線のような直線になります。
たとえば全員が年収200万円だったら、
1人目が200万円、2人目も200万円、3人目200万円と
同じ数だけ増えていくので、傾きが同じになります。
だから、ピンク線のような直線のグラフになります。
逆に不平等な状態だと、
黄緑色の線のような曲線になります。
で、不平等であればあるほど、曲線のたわみがひどくなっていきます。
「わかりにくい!」
という方のために例を挙げてみましょうか。
上のグラフで横軸が50%、つまり全国民の50%が
黄緑色の線だったら、縦軸(全所得)で25%を占めていることになります。
では全国民の50%がオレンジ色の線だったら
全所得の12%しか占めていません。
どちらが不平等な社会だと思いますか?
そうですね、オレンジ色の線の方が不平等ですね。
人口の半分で所得の25%を保有しているのと
人口の半分で所得の12%しか保有していないのだったら
どう考えても12%しか保有していない方が不平等です。
こんな感じで不平等であればあるほど
曲線がたわんできます。
ジニ係数とローレンツ曲線の関係
上記グラフで黄緑色の線よりオレンジ色の線の状態の方が
不平等でした。
ということは、曲線がたわめばたわむほど不平等だといえます。
だから
不平等になればなるほど
オレンジで囲まれたXの面積が大きくなります。
で、不平等であればあるほどジニ係数は1に近づく
つまり大きくなるわけです。
また、水色で囲まれた面積をYとすると
X+Y全体を1としたら、Xがどれくらいあるか?
つまり、X÷(X+Y)の答えがジニ係数となります。
たとえば、ピンク線のところにある完全平等の状態だと
Xが0になるので、0÷(0+Y)となるので、
ジニ係数は0となりますね。
逆に完全不平等の状態だとXが1となるので
1÷(1+0)=1、ジニ係数は1となりますね。
以上でジニ係数についての解説を終わります。