参考文献・URL
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以前の記事でローレンツ曲線とは何か、
解説しました。
⇒ローレンツ曲線とは?
ローレンツ曲線とは所得分配の平等度を測定するために、
横軸に国民の人数、縦軸に横軸に入れた国民の所得額の累計額をとり
両者の関係を表した曲線のことです。
これを聞いてあなたは「???」
となったかもしれません。
はっきりいって難しく説明しすぎた気がします。
そこでこの記事ではローレンツ曲線について
わかりやすく解説していきたいと思います。
ローレンツ曲線とは何か?わかりやすく解説
![ローレンツ曲線](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
まず横軸を累計人数、縦軸を累計所得額とします。
累計ですから足していきます。
もしある国が完全に全員の所得が平等であれば
人数が増えるに比例して累計所得額も増えていきます。
これが紫色の線です。
個の紫色の線を均等所得線といいます。
次にこちらのオレンジ色のグラフをご覧ください。
![ローレンツ曲線](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
通常はみんな所得(お給料)の額は違いますね。
月給が15万円の人もいれば月給が100万円の人もいます。
ただ、月給が低い人の額を足していっても
たいして累計所得額は増えません。
でも超高給取りの人のお給料を足すと
累計所得額は一気に増えるでしょう。
これを意味するのがオレンジ色の線です。
横軸の左側はお給料が低い人のところで、
お給料が低い人を足しても縦軸の累計所得額が増えないので下の方です。
逆に高給取りの人を足すと一気に累計所得額が増えるので縦軸は一気に上の方に上がります。
これがローレンツ曲線です。
ローレンツ曲線は国によっても違います。
今説明した国をA(オレンジ色)としましょう。
![ローレンツ曲線](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
Aという国は最初は所得が少ない人の層だけど、
お金持ちが増えてきて、横軸の右側になると
グーンと累計所得額がアップしています。
ところがBという国(黄緑色)はそんなに貧富の差が激しくありません。
所得が低いと言っても、グラフに反映されないほど低いわけではありません。
お金持ちが増えても、少しずつしか累計所得がアップしていきません。
ではここで質問です。
AとBどっちがより平等に近いですか?
答えはBです。
なぜなら均等所得線にAよりBの方が近いからです。
では次に最悪のケースを考えていきましょう。
アラブの石油王みたいな人がお金を独り占めしてしまうというケースです。
ピンクの線をご覧ください。
ピンク線の横軸を見ていくと
0からVのところまでずっと所得が0の人たちが集まっているので
横軸に平行に進んでいきます。
そして最後の1人がVのところからWのところまで縦軸をまっすぐ上に
Wのところまで伸びていきます。
これが一人の人間が所得を独占した時のローレンツ曲線で
OVWとなります。
![ローレンツ曲線](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
最後に、ローレンツ曲線は上記グラフのOW(均等所得線)、A、BとOVWを通る線のことです。
もっとも平等なのはOWの均等所得線でもっとの不平等なのはOVWです。
ちなみに均等所得線は全員の所得がみんな同じ状態を表しています。
だから平等ってわけですね。
ローレンツ曲線はこんな感じで曲線でどれが平等かグラフで示しています。
でも数字でわかりません。
そこでジニ係数が登場しました。
次の記事ではジニ係数について解説します。
⇒【わかりやすく解説】ジニ係数とは?