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1次試験

関税同盟のメリットとデメリットは?




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

関税同盟のメリットとデメリットについて解説します。

まずそもそも関税同盟だと
同盟国同士の貿易には関税をかけません。

逆に同盟国以外の貿易の場合には、同盟国同士で決めた関税をかけます。

具体的な数字で理解したい方はこちらの記事で解説していますのでご覧ください。
自由貿易協定と関税同盟の違いは?

とにかく関税同盟の場合には
同盟国同士には関税をかけません。

他国に対しては共通の関税をかけて取引します。

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関税同盟のメリットは?

関税同盟のメリット

関税国のメリットは同盟国同士なら関税をかけずに自由に貿易ができます。
自由貿易協定の側面があるわけです。

そのためどんどん同盟国同士で貿易を行います。

このことを貿易創出効果といいます。
これが関税同盟のメリットです。

関税同盟のデメリットは?

貿易転換効果

関税同盟のメリットは貿易創出効果でした。
同盟国同士の貿易が加速するわけです。

逆に関税同盟のデメリットとしては貿易転換効果があります。

たとえばX国とY国が関税同盟を結んだとします。
車のベンツに共通関税を20%に設定しました。

関税同盟以前、X国はA国からベンツを5%の関税で輸入していたとしましょう。

すると関税同盟後、A国のベンツはY国のものより割高になってしまいます。
20%の関税がかかるようになったからです。

このためX国はY国からベンツを輸入するようになります。

これが貿易転換効果です。

Y国からすると自分の国の輸出が増えるのでメリットですが
X国からすると以前より高いベンツを輸入している可能性が高いです。

関税同盟のデメリット

関税同盟以前、X国はA国から輸入していたわけです。
安いから輸入していたに決まってますから。
そういった意味ではX国としてはマイナスなのでデメリットになります。

また、A国はベンツをX国に輸出していたのに
輸出先を失うというマイナスです。

こんな感じで関税同盟はやり方によってはデメリットになることもあります。