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この記事では補償変分とはどういうことなのか?
計算問題を使って解説していきたいと思います。
補償変分とは?
補償変分とは元の満足度に戻るために必要となる
所得の変化量のことです。
満足度は経済学では『効用』といいます。
そして補償変分を式にすると
補償変分=補償所得ー当初の所得
となります。
で、補償所得とは元の効用に戻るのに必要な所得のことです。
補償変分の定義だけでは
何のことか理解できないと思いますので、
計算問題を一緒に解いていきましょう。
補償変分の計算問題
補償変分の例題
ある消費者の効用関数がU=xy、所得が100、
x財の価格が1、y財の価格が2だったとします。
この消費者のy財の価格は変化しないものとします。
x財の価格だけが8に増えたとき、補償変分の大きさは
いくらになるでしょうか?
では一緒に解いていきましょう。
U=xyですね。
まず元の効用を求めましょう。
まずこの公式は覚えておきましょう。
上記公式を利用して元の効用を
求めてみましょう。
と元の効用Uは1250となりました。
次にx財の価格だけが8に増えたときの所得をM´とすると、、、
となります。
ではU(元の効用)=U´(新しい効用)より、
新しい所得は四捨五入して283となりました。
では補償変分を⊿Mとすると、
⊿新しい所得から元の所得を引くことで
⊿Mを求めることができます。
⊿M=M´ーM=283-100=183
よって補償変分は183となります。
以上で解説を終わります。