参考文献・URL
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この記事では国民純生産の求め方について
例題を使って解説していきたいと思います。
国民所得の求め方について知りたい方はこちらの記事も
ご覧ください。
⇒国民所得の求め方
国民純生産の求める前に
例題
次の表はA国のマクロ経済を示したものです。
この場合における国民純生産は?
表
・雇用者所得300
・営業余剰100
・固定資本減耗80
・間接税25
・補助金10
・海外からの要素所得の受取り10
・海外への要素所得の支払い15
この例題では単純に国民純生産を算出するだけでなく
いろんな値を算出してみたいと思います。
まず上記表を整理していきましょう。
国内で労働者が得た所得は
・雇用者所得300
・営業余剰100
の2つです。
ちなみに営業余剰は企業が得た利益のことです。
そして
・雇用者所得300
・営業余剰100
を足したものが国内所得(DI)となります。
なので国内所得(DI)=300+100=400
となります。
次に国民所得(NI)を求めてみましょう。
NI=GNP(国民総生産)-固定資本減耗-間接税+補助金
です。
それから国内所得(DI)は、
DI=GDP(国内総生産)-固定資本減耗-間接税+補助金
となります。
つまり国民所得を求めるなら国民総生産(GNP)を使用し
国内所得を求めるなら国内総生産(GDP)を使用するってことです。
この計算問題ではDI=400とわかっていますから
400(DI)=GDP-80-25+10
なので
GDP(国内総生産)=400+95=495
となります。
次に
です。
なのでNI=400+10-15=395
となります。
国民純生産の求め方
国民所得NIを求めたので
次に国民総生産GNPを求めてみましょう。
なので
395=GNP-80-25+10
GNP=395+95=490
となります。
ではメインの国民純生産を求めてみましょう。
です。
なので
国民純生産=490-80=410
国民純生産は410とわかりました。
ここまで使ってきた式を覚えていれば
国民純生産は確実に解けますので
頑張って練習していきましょう。