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1次試験

ファヨールの管理過程論とは?わかりやすく解説

ファヨール




タスクを設定して徹底的に管理する手法が
テイラーの科学的管理法でした。

以下の記事で詳しく解説しています。
テイラーの科学的管理法をわかりやすく解説

このテイラーの科学的管理法を引き継いでいるのが
フランスのファヨールさんです。

この記事ではファヨールの管理過程論について
わかりやすく解説していきます。

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ファヨールってどんな人物?

ファヨールの管理過程論を主張したファヨールさんですが、
1880年にフランスの鉱山会社に技師として働き始めました。

ファヨールさんは優秀な方だったので
8年後の1888年には社長になりました。

社長になった経験から
ファヨールさんは『どんな階層の管理者、監督者でも管理職能が必要』
といい。管理教育の必要性を訴えました。

これが管理過程論のもとになっています。

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ファヨールの管理過程論についてわかりやすく解説

ファヨールは会社の経営は6つの基本的職能に分かれると主張しました。

ファヨールの主張した6つの基本的職能とは

1.技術的職能(生産、製造、加工)
2.商業的職能(購買、販売、交換)
3.財務的職能(資本調達と管理)
4.保全的職能(財産と従業員の保護)
5.会計的職能(財産目録、貸借対照表、原価計算、統制など)
6.管理的職能(計画(予測)、組織、命令、調整、統制)

です。、

もしあなたが中小企業診断士試験であったり
公務員試験の経営学を受験するというなら
6つの職能全部覚える必要はないでしょう。

もしどれか1つというなら
管理的職能がもっとも重要なので、
管理的職能を覚えるようにしましょう。

つまり、計画だとか、組織をどうするか
どうやって命令するか、どうやって組織を調整したり統制できるか?
という管理が一番会社にとって大事だとファヨールさんは考えました。

この管理が大事なんですけど、
人を管理するときにどんなことに気をつけないといけないのでしょう?

ファヨールさんは5つの管理原則を提唱しました。

5つというのは管理的職能である
計画(予測)、組織、命令、調整、統制
の5つのことです。

5つの管理原則とは

計画・・・将来のことを考えて、財務計画や予算などの活動計画を作成する。
組織・・・企業における物的・社会的にな二重構造を形成する。
命令・・・各従業員が職能を遂行できるように配慮する。
調整・・・活動と努力を結合統一させ、調和させる。
統制・・・決められた基準や命令に従って行われるように監視する。

簡単に5つの管理原則の説明をさせていただきますと、
計画は予算を作ったり、組織は社会的なつながりを持つということ。
命令は各従業員が職能を遂行できるような命令をするってことで
勝手な命令はダメだってことです。

調整や統制はうまく全体をまとめてコントロールするってことです。

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ファヨールの管理過程論を受け継いだ管理過程学派

1950年代から60年代になると
ファヨールの考えを受け継いだ管理過程学派が登場しました。

管理過程学派で重要なワードはPDSサイクルです。
PDSサイクルはPDS理論といったりもします。

PDSサイクルのPDSは
Plan(計画)、Do(実行)、See(点検、統制)の頭文字の略です。

PDSサイクルというのは、まず計画を立てる(P)、
そして実行(D)して本当によかったのかどうか
あとから点検(S)するというサイクルを意味しています。

PDSサイクルはファヨールの管理過程論における
管理的職能に含まれる計画(予測)、組織、命令、調整、統制の5つを
もう少し簡単にまとめたもの
です。

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ファヨールの管理過程論:14の管理原則

ファヨールは人を管理するということで
具体的にどんな点に気をつけないといけないのか?
ということで14の管理原則を設定しました。

14の管理原則とは

1.秩序
2.権限の集中
3.イニシアチブ
4.命令の一元性
5.指揮の一元性
6.私的利益の公的利益への従属
7.従業員の報酬
8.権限と責任
9.階層組織
10.分業
11.公正
12.従業員の安定
13.規律
14.従業員の団結

のことです。

上記14の管理原則の中でも命令の一元性について説明しますね。
いろんな人から命令を受けてしまうと、
命令を受けた人は混乱してしまいます。

14の管理原則の具体例

たとえば、サッカー部を例に考えてみましょう。
サッカー部には監督やコーチがいますね。

コーチが言っている内容と監督が言っている内容が違っていたとしましょう。
すると試合中の選手はコーチの言っていることと
監督の言っていることのどちらに従えばよいか、
わからなくなってしまいます。

選手が混乱した結果、
どうしてよいかわからない間に
試合に負けてしまう可能性があります。

こんな感じで2人など複数の人から命令を
受けるのはまずいわけです。

あくまでも組織というのは
一人の人は一人の上司からだけ
命令を受けた方が生産性が高いということです。

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ファヨールの管理過程論まとめ

ファヨールの管理過程論において
職能(仕事内容)は6つに分かれていて
中でも、管理的職能が重要です。

そして人を管理するときには何に気を付けないといけないか?
というと14の管理原則があるということです。

6と14という数字に混乱しないようにしてくださいね。

以上で解説を終わります。