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中小企業診断士試験の経済学でよくGDPが出題されます。
また、テレビでも毎日のように「GDPがいくらだとか」放送されています。
この記事ではGDPとは何か?子供にもわかりやすく解説しました。
GDPとは?子供にもわかりやすく解説
![GDPをわかりやすく](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
子供にもわかりやすくGDPについて説明すると
GDPとは1年間で日本の中で作ったものにいくらお金を払ったか?を
数字で表したものです。
次に学問的にGDPとは何か定義を挙げさせていただきます。
GDPとは国内総生産ともいって
1.一定期間に
2.国内で
3.生産された
4.固定資本減耗(減価償却)を差し引いていない(含んでいる)
5.原則として市場価格で表示した
6.付加価値の合計
のことです。
1.一定期間に
![一定期間](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
一定期間というのは1年間のことです。
1年間に国はGDPを計算するためにいろんな情報をゲットしています。
2.国内で
![日本国内](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
国内でということなので日本国内で起きたこと以外は一切関係しません。
GDPはGross Domestic Productの略です。
そのうちのDomesticは国内という意味です。
とにかく日本国内でのお話ということを覚えておいてください。
3.生産された
![生産](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
GDPのPはProductといって生産されたという意味です。
GDPは日本国内で作ったもの以外は計算に入れないということです。
だからたとえば「オレ、株でもうけた!」
とか「不動産が値上がりして儲かった!」はGDPに入りません。
なぜなら株で儲かっても不動産で儲かっても作ったものではないからです。
また中古車を売っても買ってもGDPの計算に入れません。
なぜなら中古車はすでに出来上がっているものだからです。
4.固定資本減耗を差し引いていない
![減価償却](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
GDPは国内総生産です。
国内総生産の『総』は『粗』という意味です。純粋じゃないという意味です。
なぜ純粋じゃないのか?それは
固定資本減耗を含んでいるからです。
「固定資本減耗って何ですか?」とよくわからない方が多いでしょう。
固定資本減耗とは機械みたいに長期間使うものの価値が減ることです。
たとえばパンを作る機械を1,000万円で買っても
いつかはぶっ壊れてしまいますね。
たとえば10年間で機械が壊れたとすると
1年間に1000万円÷10年=100万円価値が減っていくわけです。
でもこれはあくまで計算上の話です。
実際には毎年どれくらい価値が減っていくのか?を
正確に調べることができません。
GDPは誰が計算しても同じ答えになるからこそみんなが信用してくれるのです。
どこかのおっちゃんが「オレの機械の価値は100万円減った」
といっても「本当かな?」というのはGDPに含めたくありません。正確な数字ではなくなるのです。
そこで機械の価値が下がった分はGDPの計算には含めません。
これが『固定資本減耗を差し引いていない』という意味になります。
逆にGDPから固定資本減耗を差し引くとNDP(国内純生産)になります。
5.原則として市場価格で表示した
![市場価格](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
市場価格というのは一般的にお店で売っている値段のことです。
お店で「妖怪ウォッチが3,500円」と書いてあったら市場価格は3,500円です。
市場価格は誰が見ても同じ数字になりますね。
お店で妖怪ウォッチが3,500円と書いてあるのに
「妖怪ウォッチは5,000円の価値がある」と勝手に数字をいじられたら
できあがったGDPを信用できなくなります。
そんなこともあって
お母さんが家族のためにやってくれている炊事や洗濯や掃除はGDPに入れません。
なぜなら炊事や洗濯が「何円」と客観的に数字で表すことができないからです。
6.付加価値の合計
![GDP](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
GDPは妖怪ウォッチが3,500円だから
売れたら3,500円がプラスされるわけではありません。
妖怪ウォッチの値段が3,500円でも
たとえば妖怪ウォッチで使っているプラスティックは別の会社から500円で買っているとしましょう。
すると妖怪ウォッチが1台売れたら3500円+500円=4,000円になってしまいます。
これはおかしいわけです。
妖怪ウォッチを作る会社はプラスティックを500円で購入したので
すでに500円分がGDPとして数えられているわけです。
つまり3500円+500円=4,000円にすると
500円が2回数えられているのでGDPの数字がおかしくなります。
そこで正確にGDPを計算するために妖怪ウォッチが売れたら
3500円ー500円=3,000円と
純粋に自分の会社で作った分だけGDPに入れるようにするわけです。
この3,000円を付加価値といっています。
のことです。
子供にもわかりやすくGDPについて説明すると
GDPとは1年間で日本の中で作ったものにいくらお金を払ったか?を数字で表したものです。