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前回の記事ではGDPの定義に当てはまるものはどれか?
という例題について解説しました。
⇒GDPの定義は?例題を解いて理解しよう
今回はGDPと関係する3つの投資とは何か?
例題も用いながら、解説していきたいと思います。
GDPと関係する4つの投資
GDPにおける投資と言うのは財の需要に対する投資ですね。
YD(需要)=C(消費)+I(投資、民間投資)+G(政府支出、公共投資)
ですからね。
なので
GDPに関係する投資というのは
1.設備投資
2.在庫投資
3.住宅投資
4.公共投資(政府支出)
の4つです。
どうして上記4つが投資になるのでしょう?
1から3が民間投資で4が政府が支出する投資です。
たとえば機械を買ったり(設備投資)、
商品を販売するために仕入れたり(在庫投資)、
商品を作るための建物を買ったり(住宅投資)、
全部、会社への注文になりますね。
会社対会社の取引になるってことです。
別の言い方をするとBtoB(ビートゥービー)の取引です。
もしかしたら「投資って言うんだから、
株式投資はGDPに関係する投資なんじゃないの?」
と疑問に感じた方もいるかもしれません。
でも、これは別の記事でも解説しましたが、
株式投資はGDPの定義に合致しません。
⇒GDPの定義は?例題を解いて理解しよう
GDPの定義の一つに『生産された』があります。
株式投資に生産の要素はありません。
逆に設備投資は製品を作るために機械を買っていますが、
機械は工場で生産されています。
こんな感じで注文を受け、結果、その商品が生産されるものが
GDPに関係する投資です。
株式投資は株の売買なだけで
生産が関係することはありません。
なので株式投資とかFXとかビットコインなどは
GDPに関係する投資ではありません。
では理解を深めるために例題を出しますので
一緒に解いていきましょう。
GDPと関係する投資|例題
例題1)トヨタの発行済み株式を購入した
これはGDPに関係する投資に該当しませんね。
株式を購入しても生産は増えませんから。
株の売り主から買い主へ所有権が移転するだけです。
例題2)食品メーカーがフォークリフトを購入した
これは生産が関係しますから設備投資に該当し
GDPに関係する投資といえるでしょう。
例題3)コンビニがチョコレートの在庫を積み増ししておいた
これはGDPの3つの投資の一つ、在庫投資に該当しますね。
バレンタインデーが近いから
チョコレートをたくさん仕入れておこうとなると
お菓子の会社の注文が増えますね。
たくさんチョコレートを生産することになります。
よってGDPにおける投資に含まれます。
例題4)お客さんを接待するために別荘を購入した
これは住宅投資に該当しますね。
住宅を作る会社が家を生産するので
GDPにおける投資に該当します。
例題5)パンの製造機の購入
これは設備投資に該当しますね。
だからGDPにおける投資になります。