この記事では「ギャップ分析とは何なの?」という
疑問に答えていきます。
またギャップ分析の手法についても解説していきたいと思います。
ギャップ分析とは?
ギャップ分析のギャップとは何かと何かの差という意味です。
ではギャップ分析とはどういうものなのでしょう?
ギャップ分析とは『あるべき姿』と
『現在の姿』の差を分析することです。
ちなみにあるべき姿のことを『To-Be(トゥービー)モデル』、現在の姿のことを『As-Is(アズイズ)モデル』といったりもします。
「私の会社は~といった業務をやっていきたいんだ」
というあるべき姿があるけど、現在の姿はそうなっていない。
で、現在の姿とあるべき姿の差をうめるために
どんな手法・方法があるのでしょう?
情報戦略(情報システム)で差を埋めます。
ギャップ分析の手法:情報戦略
あるべき姿と現在の姿のギャップを埋めるために
情報戦略を策定していきます。
そのために情報システムを
開発する会社にお願いしたりします。
で、情報システムを作るときに実現したいこと
「こんな集計をしてほしい」、「こんな処理をしてほしい」
といったシステムにやってほしいことを要件といいます。
なので要件があって、その要件通りのシステムを開発するというのが情報戦略となります。
要件⇒システム開発⇒システム完成
という流れなわけです。
こういったシステムを開発するときの考え方として
プロセスアプローチという方法があります。
プロセスアプローチでは
インプット⇒プロセス⇒アウトプット
という3つの流れをシステムといいます。
インプット(処理したいもの)、プロセス(処理)
アウトプット(処理の結果)です。
たとえば、宅配便を業者にお願いするとき
業者のお兄さんが「ピッピ」とバーコードを読み取っていますね。
そうやって、あなたの荷物情報を
インプットしているわけです。
そして輸送費用などいろんな情報を割り出して(プロセス)
お金をもらったら、領収書を発行します。
この領収書を発行するのがアウトプットです。
で、プロセスアプローチではアウトプットを重視しません。
アウトプットはインプットを処理した結果だからです。
インプットとプロセスが正確で問題なければ
アウトプットは正しいと考えます。
つまりアウトプットの品質はインプットとプロセスの品質で決まるということになります。
これを、さきほどの情報戦略
要件⇒システム開発⇒システム完成
に当てはめてみましょう。
要件がインプット、システム開発をプロセス、
完成したシステムがアウトプットです。
ということは完成したシステムの成否は
要件とシステム開発がしっかりしているかということに
かかっているということになりますね。
システムを成功させ、ギャップ分析を成功させるために
要件というのは数値化させる必要があります。
数値化しないと、システムを開発する人が
何が正解かわからないからです。
たとえば「早くシステムを作ってください」ではなくて
「5日以内にシステムを開発してください」
といった方がわかりやすいでしょう。
また出来上がったシステムも
要件が数値化されていることで
ミスを認識しやすくなります。
たとえば5秒以内に計算結果を出してほしいという要件だったら、実際にシステムを使ってみればわかることですからね。
こうやってシステムを作り、
あるべき姿と現在の姿のギャップを埋めていきます。
以上で解説を終わります。