参考文献・URL
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⇒スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
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ミクロ経済学を勉強していると必ず出くわす限界費用ですが。
限界費用にもいろいろあるのをご存知でしょうか?
たとえば、私的限界費用や社会的限界費用などがあります。
この記事では私的限界費用と社会的限界費用について
解説していきたいと思います。
私的限界費用とは?
私的限界費用とは会社が支払う限界費用のことです。
限界とは1単位増えたら
どれくらい別のものが増加するか?
を表しています。
だから、限界費用とは生産量を1単位増えたら
総費用がどれくらい増加するか?という意味になります。
したがって私的限界費用とは会社(生産者)が生産量を1単位増やしたら合計の費用がどれくらい増えるか?という意味です。
で、私的限界費用は供給曲線と同じことです。
供給曲線についてはこちらの記事でご確認ください。
⇒超過需要とは超過供給とは何か?グラフを使って解説
社会的限界費用とは?
社会的限界費用とは先ほど解説した私的限界費用に
社会が負担する限界費用を加えたものをいいます。
ちょっとわかりにくかったかもしれませんね。
もう少しわかりやすく社会的限界費用について解説しますね。
たとえば、車を1台生産するごとに
空気が汚染されるとしましょう。
汚染された空気をきれいな空気に戻すのにお金が必要です。
ここでは汚れた空気をきれいにするのに、車1台ごとに
1000円かかるとしましょう。
ただ、空気ってみんなのものです。
また、いろんな会社が汚れた空気を排出しています。
車を生産するメーカーとしてみたら
「本当にうちが原因ですか?」と開き直ってしまうかもしれません。
そんな感じで車を生産するメーカーは
空気をきれいにする費用を支払ってくれる可能性は低いです。
そのままの状態でどんどん車を生産し続けるでしょう。
空気が汚れていると喘息の原因になったり
アレルギーの原因になったり、
人間の体に悪影響が出ます。
また、動物や植物にも悪影響が出る可能性がありますから。
だからたとえば日本という国(社会全体)が税金などを使って
汚れた空気をきれいにしなければいけません。
これ結局社会全体が負担しているのと同じことになります。
税金は国民が国に支払っているお金ですからね。
これが社会が負担する限界費用です。
以上のように私的限界費用に加えて社会が負担する限界費用を加えたものを
社会的限界費用といいます。
以上で解説を終わります。