参考文献・URL
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前回、貨幣供給曲線ってなぜ垂直になるのか
解説しました。
⇒貨幣供給曲線についてわかりやすく解説
貨幣供給曲線が垂直になるのは
名目貨幣供給量が関係しているんでしたね。
では(名目)貨幣供給量が増加したり
減少したりすると、貨幣供給曲線はどうなるのか
解説していきたいと思います。
貨幣供給量が増加・減少すると・・・
復習になりますが名目貨幣供給量は日本銀行が
コントロールしているんでしたね。
⇒貨幣供給曲線についてわかりやすく解説
また、貨幣供給曲線では物価Pは一定とします。
では、名目貨幣供給量を日銀が増加させると
どうなるのでしょう?
貨幣供給曲線は実質貨幣供給量を表したものです。
実質貨幣供給量はM/P(Mは名目貨幣供給量、Pは物価)です。
⇒貨幣供給曲線についてわかりやすく解説
なので名目貨幣供給量Mが増加すると
M/P(実質貨幣供給量)は増加するため、
右にシフトします。
逆に名目貨幣供給量Mを減少させると
M/Pは減少するので、左にシフトします。
もちろん上記図のように増加によって右シフトしても
減少して左シフトしても垂直のままです。
なぜ貨幣供給曲線なんて作るの?
名目貨幣供給量を増加させても減少させても
結局垂直のままの貨幣供給曲線ですが・・・
「こんな変化の少ないグラフだったら作る必要なんてないのでは?」
と思った方もいるかもしれませんね。
だって利子率の影響を受けないし
物価Pだって一定と仮定しているし・・・
前の記事で貨幣需要曲線について解説しました。
⇒貨幣需要曲線ってどうやってできている?
この貨幣需要曲線と貨幣供給曲線の均衡点を探すために
わざわざ、変化の少ない貨幣供給曲線を作ったんです。
そして貨幣需要曲線と貨幣供給曲線の均衡点を均衡利子率といいます。
上記グラフは貨幣需要曲線を貨幣供給曲線に
加えてものになります。
そして均衡点は上記グラフのピンクのところです。
ここが均衡利子率です。
つまり均衡利子率を見つけるために
難しい貨幣供給曲線や貨幣需要曲線を
作っていたんですね。
貨幣供給量を増加させたり減少させると・・・まとめ
貨幣供給量を増加させると右にシフトするといいました。
結局は上記図のように貨幣供給量が増加すると
右にシフトし、利子率が低下するわけですね。
逆に貨幣供給量が減少すると左にシフトする結果、
利子率は上昇することになります。
以上で解説を終わります。