参考文献・URL
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日本は資本主義の国です。
資本主義と言うのはより安く商品を作って、
より高い値段で売って利益を得るような社会のことをいいます。
たとえば、チョコレートを20円の原材料費で作って
100円で売ったら。80円の利益が出ますね。
こうやって儲かったお金を給料にまわしたり
さらに投資して、会社を大きくしたりして
経済が発展していくわけです。
ですが、そんな資本主義経済がうまくいかなくなるケースがあります。
これを市場の失敗といいます。
この記事では市場の失敗とはどういうことか
例を挙げながら解説していきたいと思います。
市場の失敗とは?
市場の失敗とは先ほども触れたように
利益を求めるといった経済活動をしているのに
市場そのものが成立しなくなることをいいます。
定義だけだとよくわからないと思いますので
詳しく解説していきますね。
市場の失敗について具体例を使ってわかりやすく解説
![情報の非対称性](https://www.management-consultant.info/wp-content/plugins/lazy-load/images/1x1.trans.gif)
たとえば医師と患者の関係が挙げられます。
医師は医療の知識が豊富です。
でも患者さんは医療の知識がほとんどありません。
情報・知識の差があるために最適な医療サービスが
ゆがめられている可能性があります。
これを情報の非対称性というのですが
市場の失敗の具体例になります。
他にも例があります。
同一車種の中古車が2台あったとします。
もし新車なら同じ車種なら同じ価値があると思えますね。
でも、たとえば同じレクサスであっても中古車だと
同じ価値があるかはわかりません。
走行距離だって違うでしょうし、ブレーキがすり減っていて
すぐに修理が必要になるものもあれば
まったくブレーキがすり減ってなくて修理が不要なものもあるでしょう。
でも車の内部の話なので、素人が外から眺めても
わかりません。
事故をしていて、修復不可能な損傷が内部にあるかもしれません。
つまり、それまでの元オーナーの乗り方によって
車の価値が変わってくるわけです。
本来なら価値の高い車ほど高い値段がついて
価値が低い車ほど安い値段がつくというのが市場の原理です。
でも価値が高い安いは中古車ディーラーなら整備士などが
チェックすることで判断できます。
でも買う側は素人ですし内部までくまなくチェックできるわけではありません。
だから買う側は値段が高い車ほど、「高いからやめとこうかな。
安い車でも十分走るわけだし」と安い値段の中古車の方が売れやすい傾向にあります。
なので高い中古車ほど売れ残ったりします。
逆に安い中古車ばかり市場に出回ることがあるんです。
こういうのを市場の失敗といいます。
以上で市場の失敗に関する解説を終わります。