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この記事では公共財とはどういう財をいうのか、
具体例を挙げつつ解説しいきたいと思います。
公共財とは?
公共財とはたくさんの人たちが同じ時間を共有して使うことができる財のことです。
難しい経済学用語を使うと
公共財とは
・消費の非排除性
・消費の非競合性
を同時に満たす財のことをいいます。
「消費の非排除性?、消費の非競合性?
よくわからない」と思った方がほとんどでしょう。
以下、具体例を挙げて解説していきます。
公共財について具体例を挙げてわかりやすく解説
まず公共財の要件1つ目、消費の非排除性から
解説していきます。
消費の非排除性とは、「あいつ、ムカつくから
あいつだけサービスを受けさせないでおこう」ってことができないことを
いいます。
もしその人『だけ』サービスを受けさせないようにするなら
膨大な費用がかかって事実上不可能なら
消費の非排除性を満たします。
具体例としては堤防を挙げることができます。
堤防とは大雨で川が氾濫して民家や人が水に飲みこまれることがないように
土砂やコンクリートなどで作った構築物のことをいいます。
上記画像は堤防です。
堤防は市や県が作るので
堤防を作る費用は税金で賄われています。
例えば、あなたは億万長者で毎年税金を5000万円収めていたとしましょう。
で、隣の家の住人は生活保護を受けていて
税金が免除されていたとします。
で、あなたとしては堤防を作ってもらって
水害を避けたい気持ちはあります。
でも、税金を払ってない隣の住人も
水害の被害を避けれることにいら立っています。
だから市に「隣の家の住人の該当箇所だけ
堤防の高さを低くして!」とお願いしたとしましょう。
でもおそらく市の担当者は「そんなことできません。
建設業者にあえてお願いしないといけないので
かえってコストが高くなりますから」と言われてしまうでしょう。
あるいはそんなことをあなたが言ったら
周りの住人から「なんて心の狭い人なのかしら」
と後ろ指さされて、その街に住みづらくなってしまうかもしれません。
なので、普通に堤防を作るしかないわけです。
これが公共財の要件の一つ、消費の非排除性です。
それからもう一つの要件、『消費の非競合性』ですが。
消費の非競合性とはあなたがあるものを消費しても
同じ時間・場所で他の人も消費することができることをいいます。
消費の非競合性の具体例としては火事をあげることができます。
隣人の自宅が火事になり、
あなたの自宅も火が燃え移りました。
そこで隣人は消防車を呼びました。
当然、隣人の家の消火活動にあたりますが
同時にあなたの自宅も消火活動をしてくれます。
これが、「今、隣の家の消火活動をしているので
あなたの家の消火活動はできません」とはならないですね。
きちんと両方の家の消火活動を消防隊はやってくれます。
これを消費の非競合性といいます。
まとめますと
公共財とは
・消費の非排除性
・消費の非競合性
を同時に満たす財のことをいいます。