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1次試験

なぜ公共財は市場の失敗を起こすのか?問題点について解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

前回までの記事で公共財について
詳しく解説してきました。
公共財とは何か具体例を挙げてわかりやすく解説
公共財の条件非競合性と非排除性について例を挙げてわかりやすく解説

公共財とは

・非競合性
・非排除性

のどちらの要件も満たす財でしたね。

たとえば警察、消防などは
公共財に該当します。

税金を支払ってなくてもとりあえず
あなたのことを助けてくれます。

また、みんなが警察を必要としていても
「今忙しいから後にして!」と
いうことなく、徹夜で助けてくれます。

まさに正義の味方です。

こういったサービスや物を公共財といいます。

で、公共財には問題があります。
どんな問題か?というと、市場の失敗です。

市場の失敗とは
利益を求めるといった経済活動をしているのに
市場そのものが成立しなくなること
をいいます。

市場の失敗については
こちらの記事で解説しています。
市場の失敗とは?具体例を使ってわかりやすく解説

どうして公共財は市場の失敗の問題を起こしてしまうのか
以下詳しく解説していきます。

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どうして公共財は市場の失敗の問題を起こしてしまうのか?

公共財の問題点

缶チューハイとかお寿司みたいな財を私的財といいます。
こういった私的財は市場にまかせておけば
最適な資源配分になります。

でも、公共財を市場に任せておいても
最適な資源配分にはなりません。
これが公共財の問題点です。

どうして公共財は最適な資源配分にならないのでしょう?

花火大会

たとえば、花火大会があるとします。
花火大会って大好きな彼女や彼氏と一緒に行って楽しむことができます。
花火大会が終わったら、なんなら「自宅に来ない?」
って誘うこともできるかもしれませんね。

ただ、「花火大会に参加したいなら1万円支払って!」
と言われたらどうでしょう?
あなたは支払いますか?

でも1万円支払ったら彼女を自宅に誘うときにかかる
交通費とか食事代がなくなるかもしれません。

だからもったいないから、
会場から少し離れているけど花火が見える無料の場所で
花火大会を楽しむかもしれません。

こういった問題をフリーライダー問題っていいます。
フリーライダー問題とはある財のベネフィットはもらうけど
それに対する料金を支払わない人のことをいいます。

つまり、みんな花火大会の入場料を支払ってくれるなら
最適な生産量になります。

でも、無料でなんとかする人も少なからずいるんです。
すると実際よりも過少な生産量になってしまいます。

フリーライダーが市場の失敗の原因になるわけです。

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公共財の問題対策

ではどうすればよいのでしょう?
先ほどの花火大会ですが、国や市が税金を使って開催すればよいわけです。

なぜなら、先ほどもいいましたように
花火大会中でも彼女や彼氏と食事をするでしょうし、
バスを使ってくれるでしょう。

こういったお金は最終的には税金となって国や市に戻ってきます。

だから花火大会の入場料をもらわなくても
市場の失敗を阻止することができるわけですね。

以上で解説を終わります。