参考文献・URL
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前回、平均費用、平均固定費用について解説しました。
⇒平均可変費用の求め方
⇒平均費用の求め方
今回は平均固定費用の求め方について解説します。
平均固定費用の求め方(グラフを使って解説)
平均固定費用は固定費の平均です。
なので、原点から固定費(FC)曲線上に引いた任意の点の
直線の傾きが平均固定費用になります。
傾きというのは横軸1単位増加したら
どれだけ縦軸が増加するか?を表す数字です。
縦軸(費用)÷横軸(生産量)となるので
上記グラフのように赤線で引いた直線やオレンジ線で引いた直線の傾きが平均固定費用になります。
たとえば赤線を引いたところの傾きは
C1÷Q1となり、この値が平均固定費用になります。
またオレンジ線を引いたところだと
C2÷Q2が平均固定費用になります。
C1もC2も固定費は一定なので
同じ値です。
ですが、横軸のQ1とQ2の値は違います。
そんなこともあって、平均固定費用は
赤線の傾きよりもオレンジ線の傾きの方が緩やかになります。
つまり平均固定費用は右側へ行けばいくほど
小さな値になるってことです。
生産の拡大によって平均固定費用は下がっていくわけですね。
固定費というのは一定なわけです。
たとえば家賃なんて固定費です。
家賃が値上がりすることはあるにしても
基本的に毎月の支払額は変わりませんね。
200万円でパンを作る機械を買ったとします。
この機械も固定費です。
この機械でパンを1個作ったとしたら
200万円の費用がかかってしまっています。
でも、2個作ったら200万円÷2=100万円の費用に下がります。
この機械で200万個のパンを作ったら1個1円の費用にまで下がります。
もちろん、パンの原材料費とか光熱費は別にかかりますが。
ただ、機械の費用ってことで考えると
パンを作れば作るほど、下がっていきますね。
ですから、たくさん作れば作るほど
1個あたりの費用は安くなるわけです。
つまり、生産量Qを大きくする
グラフでいったら右側にいけばいくほど
平均固定費用は下がっていくことになります。
以上で平均固定費用の求め方についての解説を終わります。