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1次試験

意思決定のゴミ箱モデルについてわかりやすく解説




意思決定のゴミ箱モデルとは
コーエンさん、マーチさん、オルセンさんの3人が
提唱したモデルのことです。

中でもマーチさんは前回解説したサイモンさんと仲がよかったようで
共著書いたり、共同研究したりしています。
サイモンの意思決定論についてわかりやすく解説

今回の意思決定のゴミ箱モデルでは
サイモンの意思決定モデルを補うために提唱されています。

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意思決定のゴミ箱モデルとは?

ゴミ箱モデル

たとえば、あなたは就職しようと意思決定したとしましょう。
ではどうして就職しようと意思決定したのでしょう?

サイモンの意思決定プロセス

前回解説したサイモンの意思決定だと
数学の問題を解くような意思決定だと言われます。
サイモンの意思決定論についてわかりやすく解説

どういうことかというと、
たとえばあなたが高校生だとして
大学進学しようか、専門学校に行こうか就職しようか
という進路の問題を認識します。

次に代替案の探索に入ります。
大学はどうかな?専門学校はどうかな?と考えます。

次に代替案の評価に入ります。

大学だと学費はどうかな、就職率は何%だろう・・・
と考えます。

次に代替案の選択です。
「大学は学費のわりに就職率は悪いな。
だから大学はやめよう。
専門学校は学費のわりに就職率はいいな。
だから専門学校に行こう」と決めたとしたら
これはサイモン的な意思決定の理論です。
サイモンの意思決定論についてわかりやすく解説

こんな感じで専門学校などに進学した人もいるかもしれません。
でも、ほとんどの方は
こういう選択の仕方はしていないと思います。

つまり、前回解説した満足化原理で専門学校に進学するということが
始めて自分が満足する水準を超えたから
専門学校に進学することに決めたわけではないってことです。
サイモンの意思決定論についてわかりやすく解説

どうしてそういうことがいえるか?というと
サイモン的な意思決定をするためには1つ条件があって
これをやるためには事前に自分が満足できる水準を決めないといけません。

卒業までの学費が500万円以内とか
就職率が99%以上とか。

ところが当たり前の話ですが、
自分の進路を考えている人って
普通、大学にも専門学校にも行ったことがない人なはず。

自分にとって学費がいくら以内で
就職率が何%以上であれば満足かなんて
よくわからないはずです。

それから進学したことがなければ
学業の内容なのか、人間関係なのか、進路なのか
どれを優先するのかよくわかりませんね。

だからこういう意思決定のしかたってできないはずです。

今回のテーマであるゴミ箱モデルを提唱したマーチは
この辺の矛盾点を指摘しています。

で、マーチはこういった矛盾点をゴミ箱モデルという形で
改善したんです。

ゴミ箱モデルについてわかりやすく説明しますね。
イメージとしてはあなたの心の中には『選択機会』という名前のゴミ箱がある
と考えます。

あなたは毎日普通に生活していて
ヤフーニュースを見て自分の将来の進路に不安になったり、
友達と会話して
自分の進路や将来に恐怖や不安を抱いたりしているわけです。

こうやってあなたは問題が投げ込まれてたまってきます。
他にも、偶然、実家から電話がかかってきて
「将来の進路は決まった?」と言われ問題が投げ込まれたり、

ある時、
専門学校に進学した先輩と道でばったり出会って
「俺が行っている専門学校、就職率が100%なんだ」
と言われ、解を投げ込まれたりするわけです。

こうやって、選択機会というゴミ箱に投げ込まれた問題に対して
解決(解)に必要な量のエネルギーがたまったときに
心の中のゴミ箱がたまってきたときに
あなたは「よし、専門学校に進学しよう」と決めているわけです。

専門学校を選んだのは別に満足水準を偶然満たしたとかは
関係なくて、たまたま専門学校に進学した先輩の話に感銘を受けたりといった
偶発的な理由で決まるんだという話がゴミ箱モデルです。

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意思決定のゴミ箱モデルの特徴

ゴミ箱モデルの特徴

たとえば、両親が医師であなたはそのことをすごく尊敬しているとしましょう。
そうなると、医師になるという解自体は進路をどうしようという問題より先に確定しています。

ただ、高校生のときは
問題が貯まってないから意思決定されてないだけです。

高校3年生になって受験直前になって
問題が貯まっていくと、
解が先に決まっているから、確定していくことがあります。

こんな感じで
問題と解は別個にあなたのゴミ箱に投げ込まれるため
問題よりも先に解が(自分の進路)決まってしまうことがあります。

これがゴミ箱モデルの特徴です。

あと、意思決定の多くは選択機会とか問題とか解とか
参加者のタイミングで決まるのであって
サイモンの意思決定みたいに数学みたいなものではないと
ゴミ箱モデルでは考えます。

コチラの記事では別の視点でゴミ箱モデルについて解説していますので
今回の記事がよくわからなかった方はご覧ください。
ゴミ箱モデルとは?具体例を挙げてわかりやすく解説