前回の記事では3種類ある権限の中でも
権限法定説について解説しました。
⇒権限法定説とは?わかりやすく解説
3種類の権限とは
・権限法定説
・権限職能説
・権限受容説
のことです。
今回の記事では公務員試験でよく出題される
権限受容説について解説していきます。
権限受容説とは?
権限受容説はバーナードさんが考えました。
⇒バーナードの意思決定をわかりやすく解説
⇒バーナードの考えた協働システムとは?わかりやすく解説
バーナードさんは部下の目線で考えました。
上から目線ではないってことです。
権限をどれくらい受け入れることができるのか?
っていう考え方がバーナードの権限受容説です。
で、上司の権限の範囲というのは
部下の受容の範囲によって決まります。
権限を受け入れるかどうかは上位者じゃなくて
下位者に決定権があるってことです。
つまり、部下の立場でそういう権限は受け入れられないという
ケースが出てくるんです。
で、それはダメですよということです。
あくまでも部下の許容範囲の中で
権限が行使されないと意味がないという感じです。
たとえばこの記事を書いている私が製造会社の上司で
この記事を読んでいるあなたが部下だとしましょう。
で、製造会社なんですが、あるウイルスの影響で
マスクの需要が増えて作っても作っても
どんどん買いたいという業者が多くて
生産が追い付かない状況だとしましょう。
そんな場合、上司は部下に
無理な要求(今までの限界以上の数のマスク生産を要求)を
するかもしれません。
でも、それは無理でしょう。
ですからあくまでも上司から部下に向けて権限が
発せられるわけですが、部下がその権限を
受け入れることができる範囲のものでないとダメなんだと考えます。
これが権限受容説です。
以上で権限受容説に関する解説を終わります。