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1次試験

曲線になる生産可能性フロンティアについて解説




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

生産可能性フロンティアは
生産可能性曲線ともいいます。

生産可能性フロンティアは無差別曲線理論の知識が
前提になります。

もしまだ無差別曲線についてご覧になっていない方は
先にこちらをお読みください。
無差別曲線とは何か?分かりやすく解説
無差別曲線5つの性質とは?
無差別曲線の性質と関係する限界代替率とは?

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曲線になる生産可能性フロンティアの見方

以下の図で縦軸はスマホの台数、
横軸は車の台数にします。

生産可能性フロンティア曲線

そしてそれぞれ、どのように組み合わせて
生産するか?を生産可能性フロンティアは表しています。

たとえば、車を1台も生産しないとき
最大で500台まで生産できます。

他方、スマホを1台も作らないときは
車を200台まで生産することができます。

そして、点Xのとき。

生産可能性フロンティア曲線

点Xでは車を120台のとき、スマホ450台を
最大で作ることができます。

この最大、ギリギリまで作った状態
こんな感じで資源を無駄なく使っている状態を
生産可能性フロンティア
といいます。

以下のオレンジ線の曲線が生産可能性フロンティアになります。

曲線が生産可能性フロンティア

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生産可能性フロンティアとパレート最適

またオレンジ色の曲線上はパレート最適となっています。
パレート最適についてはこちらの記事をご覧ください。
【分かりやすく解説】パレート最適とは?

まずこちらをご覧ください。

生産可能性フロンティア

点Yは生産可能性フロンティアの外側にありますね。
生産可能性フロンティアの外側は生産することができない領域です。

オレンジ線の生産性フロンティア上の線を越えて
たとえば、点Xの車120台、スマホ450台のところを
車121台作ろうと思ったら、スマホの生産台数を
減らすしかありません。

オレンジ色の線上がもっとも効率的に
生産されている状態です。少しでも外にはみ出した台数の
スマホや車を生産することができません。

では点Zはどうでしょう?
点Zは車が40台、スマホが200台の点だとします。

点Zの状態だと、もっともっとスマホや車を
生産することができます。

ということはまだまだ
資源を有効に使いきっていない状態です。
つまり点Zは非効率な状態です。

別の言い方をするとパレート最適な状態でないといえます。

一方、点Xなどのオレンジ色の線上はパレート最適な状態です。
たとえば、点Xで車を121台生産しようと思ったら
生産不可能になってしまいます。

生産可能性フロンティア

それでも車を121台にしようと思ったら
スマホの生産台数を減らした上で、
車の生産台数を増やすしかありません。

逆に点Xの状態で
スマホの生産台数を増やしたければ
車の生産台数を増やしたうえで、スマホを増やすしかありません。

自分の量を増やしたいなら相手から奪うしか手段がないので
オレンジ線上はパレート最適といえますね。

これはパレート最適のところで解説しましたね。
【分かりやすく解説】パレート最適とは?

以上で解説を終わります。