参考文献・URL
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前回、無差別曲線というどういう曲線なのか
例を挙げながら解説しました。
⇒無差別曲線とは何か?分かりやすく解説
今回は無差別曲線の5つの性質について
グラフを使って解説していきたいと思います。
無差別曲線の性質1.無数に無差別曲線は存在する
上の無差別曲線は前回の記事で解説したものです。
⇒無差別曲線とは何か?分かりやすく解説
上記黄緑色の無差別曲線の効用(満足度)はどの点も1000だとします。
で、たとえば、点アではコーラが1000mLでビールが200mLだと効用が1000ですが
コーラが1000mLで変わらないけど、ビールが300mLだとします。
以下の紫色の点がコーラ1000mL、ビール300mLのところです。
上記紫色の点はコーラは1000mLとそのままの量なのに
ビールが300mLとピンクの点アより多いわけですから、
ピンクの点アより紫色の点の方が効用が大きいと言えますね。
紫色の点の場合、効用が1300だとします。
すると、効用が同じ1300になるのは、
たとえばコーラを700mLにしたときビールは
ピンクの点よりも右寄りの点になるのはわかりますね。
なので、コーラが700mLならビールは300mLになったりします。
こんな感じでコーラが500mLのときもビールが400mLになったりします。
こんな感じで紫色の無差別曲線ができます。
さらにコーラの量が同じでビールを増やすことを
繰り返してみると、オレンジ色の無差別曲線ができますね。
こんな感じで無差別曲線は無数に存在します。
無差別曲線の性質2.右上に行けば行くほど効用は高くなる
性質2は性質1のことが理解できたら
わかっていただけると思います。
たとえば、上記グラフで点ウと点C。
コーラの量はどちらも同じ400mLですが
ビールの量は点Cの方が多いわけですから
右に行けば行くほど効用が高くなっていますね。
点ウの無差別曲線の効用は1000なのに
点Cの無差別曲線の効用は1300ですからね。
今度は点Dと点エを比べてみましょう。
点Dと点エではビールの量は同じですけど、
コーラの量が増えていますね。
ということは紫色の点Dの方が点エよりも
効用(満足度)が大きいということですね。
右側にいけばいくほど
コーラの量は変わらないのにビールの量は増えますし
上に行けば行くほど、ビールの量は変わらないのに
コーラの量は増える。
ということはつまり、右に行くほど、
上に行くほど効用が高くなるってことですね。
したがって右上に行けば行くほど効用が高くなるといえます。
次に無差別曲線の性質の3つ目を説明したいのですが
かなり文章が長くなったことと、限界代替率というものが
からんでくるので、次回無差別曲線の性質3つ目以降を解説したいと思います。
⇒無差別曲線の性質と関係する限界代替率とは?