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1次試験

ISバランスとは?わかりやすく解説します




参考文献・URL
マンキュー経済学ミクロ編・マクロ編

分厚いマンキュー経済学を読み解くのがめんどくさい人は、こちらをおすすめします。
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(ミクロ編) [ ティモシー・テイラー ]
スタンフォード大学で一番人気の経済学入門(マクロ編) [ ティモシー・テイラー ]

今回はISバランス論とは何か、
わかりやすく解説していきたいと思います。

ISバランス論の理解には
三面等価の原則の理解が必須です。

もし三面等価の原則について知らない方は
先にこちらの記事をご覧ください。
三面等価の原則をわかりやすく解説してみた

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ISバランス論についてわかりやすく解説その1

まず三面等価の原則ですから、
前提として

生産面=分配面=支出面
と常に等しいという前提があります。

 ちなみに分配面というのは国民所得(Y)です。

「よくわからないよ」
という方はこちらをご覧ください。
三面等価の原則をわかりやすく解説してみた

話を元に戻しますね。

分配面でもらった国民所得Yは消費(C)するか貯蓄(S)するか
あるいは租税(T)として移動します。

ここまでまとめると
こんな感じですね。

ISバランス論

もしあなたがサラリーマンなら
国民所得Yは会社が支給するお給料のことです。

お給料というのは、そのまま
あなたの銀行口座に振り込まれるわけではありませんね。

先に源泉徴収という名の所得税や住民税(T)が取られて
残ったお金が銀行口座に振り込まれます。

そして振り込まれたお金を使って
Amazonで本を買ったり、スーパーに行って卵を買ったり
するわけですね。

で、それでも使いきれなかったお金は
銀行口座に残るので貯蓄(S)となります。

ですから、租税(T)と消費(C)と貯蓄(S)を足し算すれば
必ず元のお給料の総額、つまり国民所得(Y)に戻るわけですね。

だから国民所得(Y)=消費(C)+貯蓄(S)+租税(T)
となるわけです。

それから
生産面=分配面=支出面
の支出面ですが、、、

支出面=消費(C)+投資(I)+政府支出(G)+輸出(EX)-輸入(IM)
となります。

で、もし在庫品増加がない場合には
投資(I)に在庫品増加を含めます。

どうして在庫品増加を投資に含めるのでしょう?
たとえば会社だったら、

投資というのは将来商品が売れるときのために
倉庫に商品をストックしておくわけです。
要するに在庫品ですね。

将来売れる在庫品も投資に入れておこうと
なっています。

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ISバランス論についてわかりやすく解説その2

ここまの解説で

生産面=分配面=支出面

さらに

分配面=消費(C)+貯蓄(S)+租税(T)
支出面=消費(C)+投資(I)+政府支出(G)+輸出(EX)-輸入(IM)

で、

分配面=支出面

なわけですから

消費(C)+貯蓄(S)+租税(T)=消費(C)+投資(I)+政府支出(G)+輸出(EX)-輸入(IM)

です。

両辺ともに消費(C)があるので
Cは消えますね。

変形して

ISバランスは

EX-IM=(S-I)+(T-G)

となります。

これがISバランスです。

EX-IMを貿易黒字とか純輸出と言います。
S(貯蓄)-I(投資)を国内の貯蓄超過といいます。
つまり貯蓄が投資よりもどれだけ多いか?を意味します。

それからT(租税)-G(政府支出)
Tというのは政府にとっては収入です。

つまり、T-Gは財政収支です。
Tの方がGより大きいなら財政が黒字で
TよりもGの方が大きいなら財政赤字ということになります。

最後にまとめますと

ISバランスは

EX-IM=(S-I)+(T-G)

のことです。